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石のお手入れの仕方

石のお手入れの仕方

何万年という時間の中で、ゆっくりとかたちづくられた天然石。その静かな存在感は、暮らしの中でさりげなくも特別な空気感をつくってくれます。

木やアイアンなどと比べて、一見、石は少しハードルが高く感じられるかもしれません。ですが、ほんの少しだけ気を配れば、石は思っている以上に暮らしにすっと馴染んでくれる素材です。

こちらでは、石の美しさや風合いをより長く楽しむために知っておいていただきたい、日々のお手入れ方法や注意点をご紹介します。

[目次]

お手入れの基本

石一覧

KANADEMONO で使用している天然石は、種類ごとに個性がありますが、基本的なお手入れ方法は共通しています。

日常のケアとしては乾いた布、または軽く絞ったやわらかい布で、やさしく拭くことが基本です。
液体がついたまま放置すると、シミや風合いの変化につながる場合があるため、水滴や汚れはなるべく早く、こすらず押さえるように拭き取るのがポイントです。

また、天然石は長く使ううちに表面の粒子が落ちたり、小さな凹みや変色が起こったりすることがありますが、それも素材の魅力の一部です。細かな変化も含めて、石材ならではの風合いとしてお楽しみいただけたらと思います。

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拭き取りはこすらず、やさしく一方向に。水分がある場合は吸水紙などで“押さえる”ように除去します。

ローテーブルに手をつく様子

テーブルに手をつく際は、必ず中心や脚の近くを支点にし、天板端に過度な荷重をかけないようご注意ください。

大谷石のお手入れ

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大谷石は非常にやわらかく、吸水性も高い素材のため、水分・湿気・衝撃に特に注意が必要です。屋外や多湿な場所での使用は避けてください。

日常のお手入れには、ふきんでの水拭きがおすすめ。布には大谷石から出る粉が付くことがありますが、洗えば落ちますのでご安心ください。

ふきんと大谷石の粉

表面から細かな粉が落ちることがあります。白いふきんは粉が目立つことがありますが、洗えば落ちるのでご安心ください。

大谷石のミソ

表面の「ミソ」と呼ばれる斑点や、経年での色の変化は、大谷石ならでは。時間の流れとともに変わっていく表情をお楽しみください。

黒みかげ石・ブランコドマール・ココナッツベージュ・黒白根のお手入れ

3等分した画像

これらの石材はいずれも比較的硬く、日常の中でも扱いやすい素材。日々のお手入れは、マイクロファイバークロスなどでの乾拭きが基本です。

液体の汚れがついたときは、すぐに吸水紙などで押さえるようにして拭き取り、こすらないようにするのがポイント。固形物の場合は、プラスチックスクレーパーなどで除去をし、仕上げに軽く絞ったクロスで一方向にやさしく拭いてください

また、表面には自然な艶があり、美しさが長く続くのが魅力ですが、その反面で酸や高温に弱いという特性もあります。以下の点にご注意ください。

  • クエン酸やレモン汁など、酸性の液体が付着すると腐食し、ツヤがなくなる場合があります
  • 高温の鍋やケトルなどは、直接置かず、必ず耐熱マットや鍋敷きを使ってください
  • 直射日光の長時間照射は、石材や接合部の劣化を招く可能性があります
石材裏面

構造上、天板の裏面に合成板を使用しています。接合部への浸透を防ぐためにも、水拭きは最小限にしてください。※砂岩ブランコドマール・大理石 ココナッツベージュ・大理石 黒白根のみ

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「汚れを移さない」が石材ケアの基本。ふき上げる際は、こすらず押さえるように行いましょう。

シミ・凹みができたときは

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天然石の特性上、日々の暮らしの中で、凹みやシミができることは避けられない場合もあります。

専用のシミ取り剤を使うという選択肢もありますが、扱い方によっては、かえって表面を傷めてしまう可能性も。私たちとしては、基本的には無理に手を加えず、そのままの表情を楽しんでいただくのをおすすめしています。

経年とともに少しずつ増えていく表情も、天然石ならでは。小さな変化も、石ならではの“味わい”として愛していただけたらと思います。

使用してはいけないもの

石材に使ってはいけないもの

お手入れにあたり、気を付けていただきたいポイントがあります。アルコールの入った除菌スプレーは、石材の変質・変色する原因となりますので、使用しないでください。

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