テーブルウェアの選び方

食卓に並ぶ食器は、料理を盛りつける道具であると同時に、毎日の暮らしに小さな幸せをもたらしてくれる存在です。お気に入りの一枚や、手に馴染むマグカップがあるだけで、家族との食事のひとときやコーヒータイムが、より特別に感じられるはず。
そんな日常を彩る食器を選ぶときに大切にしたいのは、手に取ったときの心地よさと、置いたときの美しさ、そして日々の暮らしに寄り添う使いやすさ。ここでは KANADEMONO が考える、テーブルウェアの選び方のポイントをいくつかご紹介します。
素材で選ぶ

器やマグカップの素材には、それぞれに異なる美しさと個性があります。こちらで紹介するそれぞれの素材の特徴を活かして、用途や気分、季節ごとに選んでみてはいかがでしょうか。
磁器(Porcelain)

高温で焼かれる磁器は、薄手でなめらかな質感が特徴。軽やかで丈夫、すっきりとした色味と上品な質感が魅力です。洗練された印象を演出したいテーブルや、日常使いにもぴったり。汚れやにおいがつきにくく、お手入れも簡単です。
- 磁器は急激な温度変化が破損の原因になる場合があります。器によって使い方や注意点が異なりますので、電子レンジ、食器洗浄機、オーブンなどに対応しているか使用前に必ずご確認ください。
陶器(Earthenware)

ほどよい厚みと温かみのある素朴な風合いが特徴。土のぬくもりを感じる手ざわりや、微妙な色ムラ、個体差も陶器ならではの魅力です。和食にも洋食にも合い、ナチュラルな食卓やリラックスした雰囲気におすすめ。
- 陶器は急激な温度変化が破損の原因になる場合があります。器によって使い方や注意点が異なりますので、電子レンジ、食器洗浄機、オーブンなどに対応しているか使用前に必ずご確認ください。
- 陶器は吸水性をもつため、ご使用の前に「目止め」をしておくと安心です。お米のとぎ汁に20分ほど、または水に半日ほど浸してから乾かすことで、水分や油分の染み込みを防ぐことができます。
ガラス(Glass)

透き通るような透明感と薄手のガラスは、涼しげで軽やかな雰囲気をテーブルにプラスしてくれます。冷たい料理やデザート、ドリンクに合わせるのはもちろん、季節感を演出したい時にも大活躍。特に朝日が気持ちのいい朝食シーンに取り入れると、光を受けて食卓がパッと華やぎます。
- ガラスは、急激な温度変化が破損の原因になる場合があります。ガラスが熱いうちに氷を入れたり、濡れたところに置かないでください。
- 耐熱ガラスは、強化ガラスではありません。衝撃への耐久性はソーダガラスと同程度です。
サイズ感で選ぶ

お皿やマグカップは、サイズが変わるだけで日々の使い方も広がります。KANADEMONO では「ちょうどいいサイズが、暮らしをもっと心地よくする」と考え、幅広いサイズのラインナップを揃えました。
小皿・豆皿

醤油や薬味入れとして、ぴったりのサイズ感。他にもスパイスを入れたり、小さなお菓子をのせたり、箸置きとして使ったり。様々な用途で使える便利な器です。
また、食卓以外でもアクセサリートレイとしてピアスやリング、鍵など小物の定位置にするなど、毎日の空間にそっと取り入れることができます。
中皿(約 16〜20cm)

主菜、サラダ、デザートなど、日常使いに万能なサイズです。リム皿と呼ばれる縁があるものは、汁気のある料理を盛り付けても、こぼれにくいというメリットがあります。
大皿(約 24cm 以上)

パスタやメイン料理、ホームパーティにも。食卓の主役になる存在感です。円形だけでなくオーバルタイプもあり、幅広いコーディネートができますよ。
マグカップ

容量や持ち手の形もポイント。朝食のコーヒー、デスクワークの合間のティータイムに。口径がひろいものはスープ・ヌードル用にもおすすめ。
使うシーンや食べる量、手に持ったときの心地よさを想像しながら、自分や家族の“ちょうど良い”を見つけてみてください。
シリーズやコレクションで選ぶ

KANADEMONO で取り扱っているテーブルウェアにはそれぞれコンセプトがあります。どんな想いで作られたか、どんな生活をイメージするか。心に描く食卓と重ねあわせて選ぶのも素敵です。
amabro
日常にもう少し色が欲しい時に、手軽に取り入れられるのが amabro のカラーガラスの食器たち。差し込む光の強弱や角度によって様々な表情を見せてくれます。遊び心のある色の組み合わせで、普段使いはもちろん、おもてなしのシーンも彩ります。
BOROSIL
インド発の老舗ガラスブランド BOROSIL は、理化学用ガラスを用いた透明度の高さと、ストンと落ちるストレートなデザインが特徴。高い耐熱性があり、直火、オーブン、電子レンジ、食洗機に対応可能など、日常に取り入れやすい機能も魅力です。
EDITIONS
岐阜県土岐市で生まれ、作り手・選び手・使い手、それぞれの想いをつなぐ存在でありたいと考える EDITIONS。長い歴史をもつ美濃の陶磁器文化に根ざしながら、現代の暮らしにフィットするうつわを提案しています。
SAKUZAN
「美味しさを、美しさから。」を掲げる岐阜県土岐市で生まれた SAKUZAN は、伝統を受け継ぎながら現代の感性を取り入れた器づくりを続けています。すっきりとした造形と繊細な表情をあわせ持ち、料理に凛とした美しさを添えています。
Alongu
モダンなアジアの食器をもとに、現代の食卓に馴染むよう再構築された Alongu。プロダクトデザインは倉本仁氏によるもので、シンプルでありながらも輪郭の美しさにこだわり、日本の食文化に新たな解釈を与えています。
Common
日常にすっと馴染む「普遍的なデザイン」をテーマに、デザイナーの角田陽太氏により誕生したテーブルウェアブランド。家庭からカフェ、レストランまで幅広く使えるシンプルで機能的、そして長く使える耐久性を備えたものづくりが特徴です。
SUNAO
「日本のための道具を、日本でこだわりを持ってつくりたい」という燕振興工業の想いに、クリエイティブユニット graf が共感し、デザインを手がけたカトラリーブランド。シンプルな造形と、手にしたときに自然に馴染む設計が魅力です。
REMASTERED
ボーンチャイナをはじめとする食器を通じて、多種多様な食のシーンを彩る NIKKO の REMASTERED(リマスタード)コレクション。和洋中どれにでも合わせやすいミニマルなデザインで、長く使い続けられる普遍性と実用性が魅力です。
1616 / arita japan "Standard"
400年前に始まった有田焼の精神を継ぎながら、現代の食卓にふさわしいかたちを探求して生まれた、柳原照弘氏による "Standard"。非常に強度のある陶土を使った、落ち着きのあるライトグレーとフラットな造形が特徴です。
1616 / arita japan "Colour Porcelain"
オランダのデザインユニット、ショルテン & バーイングスが手がけた "Colour Porcelain"。日本の伝統色を再解釈しながら、モダンで機能的なフォルムに落とし込み、ユニークな色合いと端正なラインで、食卓に新鮮な彩りを添えます。