商品のこと

天然石のローテーブルが登場

1616 / arita japan インタビュー

地の底で長い年月をかけて生まれた小さな天然石。光を受けて変わる表情、手に伝わるひんやりとした感触。その静けさを纏いながら、いま、私たちの日々の暮らしの中にそっと居場所を見つけます。

こちらでは、異なる素材が交わる構造の美しさと、5種の石が見せるそれぞれの表情をご紹介します。

動かず、変わらず、ただ佇むその揺るがない静けさが、空間にそっと重心をつくってくれますように。

石・木・アイアンが交わる構造の美しさ

1616 / arita japan インタビュー_2

30cm 角の石を、一枚ずつ木のフレームに収める構造。それは、異なる素材が重なり合うことで生まれる緊張感と調和があります。

石の冷たさと重みを受け止める木のあたたかさ、それを下から支えるアイアンの確かさ。3つの素材がそれぞれの役割を果たしながら、ひとつのかたちとして整っていきます。

5種の石、それぞれの表情

1616 / arita japan インタビュー_2

大谷石、インド産 黒みかげ石、砂岩 ブランコドマール、大理石 ココナッツベージュ、そして大理石 黒白根。それぞれに、異なる時間が流れてきました。

粒のあらさや模様のゆらぎ、手に触れたときの質感のちがい。長い年月を経て生まれた表情は、ひとつとして同じものはなく、光や影と重なり合いながら暮らしの中でゆっくりと深まっていきます。


大谷石(おおやいし)

1616 / arita japan インタビュー_2

栃木県・大谷町で採れる大谷石は、やわらかく加工しやすい火山灰由来の石。古くから建物の壁や塀、庭まわりなど、さまざまな場所に使われてきました。

ほんのりと緑がかった色味が特徴で、時間が経つにつれて白や茶色へと少しずつ表情を変えていくのも、大谷石ならではの魅力。

多孔質な構造のため、吸水性が高く、やわらかい性質を持つ石でもあります。強い衝撃や、水分、汚れにはご注意いただきながら、そのうつろいも含めて、素材の味わいとしてお楽しみください。

デスクコーディネート

表面には「ミソ」と呼ばれる茶色や黒の斑点が点在し、年月をかけてそれが抜け落ちることで、自然な凹凸や風合いが生まれます。

リビングコーディネート

インダストリアルなスタイルにも◎。少しだけフレームから立ち上がる石の面が、大谷石の穏やかな重厚感を際立たせます。

この石を使った商品を見る

インド産 黒みかげ石

1616 / arita japan インタビュー_2

インド産の黒みかげ石は、しっとりとした艶とわずかに浮かぶ白の粒子が印象的な石材。素材としての密度が高いため、吸水性が低く、汚れや傷にも強いのが特徴です。

経年による変化が少なく、長く美しさを保てる石として知られています。どこか静謐で、冷たすぎず、重すぎない佇まい。落ち着いた印象の中にある、さりげない力強さが魅力です。

デスクコーディネート

しっとりとした黒の中に、わずかな粒が光を映す黒みかげ石。静けさの奥に、凛とした存在感を秘めています。

ダイニングコーディネート

和モダン空間に置くと、黒みかげ石の深い色が空間の重心に。主張しすぎず、全体をさりげなくまとめてくれる存在です。

この石を使った商品を見る

砂岩 ブランコドマール

1616 / arita japan インタビュー_2

ポルトガルで「白い海」と呼ばれているブランコドマールは、古代の海に生きていた小さな生きものたちの痕跡が、長い年月をかけてゆっくりと石になったもの。

やわらかく繊細なベージュの色合いと、すべすべとした粒子の細かい肌合いが特徴で、インテリアでもよく用いられている石材。その表情は均質でありながらどこか自然なゆらぎを感じさせ、空間全体をふんわりと包み込むような穏やかさを持っています。

デスクコーディネート

やわらかなベージュの中に、ほんのりとピンクを含んだような色合い。ナチュラルな空間にも、モダンなインテリアにもマッチします。

ダイニングコーディネート

光が差し込むたび、わずかに変化する穏やかな色。爽やかな朝の空気にも、あたたかな午後の日差しにも寄り添う、やさしい余白をもっています。

この石を使った商品を見る

大理石 ココナッツベージュ

1616 / arita japan インタビュー_2

ココナッツベージュは、やわらかな色合いと艶やかな質感が魅力の、トルコ産の大理石。きめ細かな表面が光をやさしく反射し、空間に上品な明るさと、凛とした立体感をもたらします。

室内の壁や床などに使用されることも多く、お部屋にすっと溶け込む洗練された佇まい。ベージュをベースに、ほんのりとした赤みや黄みを含んだようなニュアンスのある色合いです。

デスクコーディネート

やわらかなもやが流れるように広がり、光が石の奥で静かにとけていくよう。その自然な揺らぎが、空間に深い安らぎをもたらします。

ダイニングコーディネート

淡いベージュの石が、ファブリックソファやレースカーテンとやさしく呼応し、全体に光がすっと通り抜けるような明るい空間に。

この石を使った商品を見る

大理石 黒白根(くろしろこん)

1616 / arita japan インタビュー_2

黒をベースにしたモノトーンの表情が印象的な大理石。石の表面には、白いスジのような模様がランダムに走り、中には蜘蛛の巣のように入り組んだ模様を描くものも。

地の黒色は、もともと白っぽい性質をもつ大理石に、黄鉄鉱(パイライト)という鉱物が多く含まれることで生まれたもの。そのため、まるで深く染み込んだような漆黒に近い黒から、やや柔らかさを感じるダークグレーまで、色合いには個体差があり、それぞれに異なる美しさを持っています。

デスクコーディネート

採石されるのは、中国の内陸部・湖北省にある山あいの地。悠久の時間と地層の力が、凛とした佇まいをつくりあげています。

ダイニングコーディネート

白と黒のラインが複雑に交わり、まるで自然が描いた抽象画のよう。堂々とした存在感をもつ石なので空間の主役になります。

この石を使った商品を見る

暮らしに合わせて選べる、4つのサイズ

石という素材が持つ重みや存在感をそのままに、暮らしに取り入れやすいよう、4つのサイズをご用意しました。

ソファ横に置けるコンパクトなものから、複数人で囲める正方形まで。それぞれの空間に、ちょうどいい重心を。

デスクコーディネート

幅 623 × 奥行 623 mm(石4枚)
ソファの横やベッドサイドにも置ける、コンパクトなサイズ。控えめながら、石の質感が空間に確かな存在感を添えます。

ダイニングコーディネート

幅 924 × 奥行 623 mm(石6枚)
ふたりでコーヒーを楽しむのにちょうどいい大きさ。コンパクトな空間にもすっと馴染む、軽やかな佇まいです。

デスクコーディネート

幅 1225 × 奥行 623 mm(石8枚)
リビングの真ん中に置けば、自然と人が集まる場所に。石の重みが、空間の重心をやさしく整えてくれます。

ダイニングコーディネート

幅 924 × 奥行 924 mm(石9枚)
複数人でもゆとりを持って囲める、存在感のあるサイズ。堂々とした佇まいのなかに、上品な迫力を感じます。

どこにでもある素材を、どこにもなかった存在へ

1616 / arita japan インタビュー_2

木でも金属でもない、わたしたちの暮らしに溶け込んできたもうひとつの素材。日本のまちや庭、神社や古民家など、暮らしの景色の一部として佇んできた石ですが、家具として身近に迎えられることは多くはありませんでした。KANADEMONO は、そんな石をもっと近くに感じられるよう、石の加工を専門に手がけるパートナー会社と一緒に家具としてのかたちを考えました。

石肌の表情や手触り、日常への取り入れやすさ。素材を知るプロフェッショナルの手と、KANADEMONO の視点が重なり、石の静けさをそのまま生かしたプロダクトに。時を重ねてきた素材を、いまの暮らしにふさわしいかたちで再構築する。それは新しいデザインでありながら、どこか懐かしく、安心感のある佇まいをつくり出します。

どの石に惹かれるか。どんな場所に置きたいか。選ぶその過程には、きっと自分らしい空間と向き合う時間があります。静かに息づくその佇まいが、これからの暮らしを、やさしく支えてくれますように。

すべての商品を見る
石材のお手入れ方法について
よみもの一覧に戻る