天板と脚の豊富な組み合わせ、1cm 刻みのサイズオーダーが特徴の KANADEMONO のデスクは、ワークスペースにも多く選ばれています。
こちらではガジェット系クリエイターのオガワコウさんをお招きし、デスク環境作りのプロは何を考え、どのような工夫をされているのかお話を伺っていきます。これからデスクづくりを始めたい、さらにアップデートしたいという方にぴったりな内容となっていますので、ぜひご参考ください。
後編の今回は、オガワさんが得意とされるブラックを基調としたデスクを2パターン、実際にコーディネートしていただきます。前編(マインド編)はこちら
①ゆったりとした、電動昇降デスク
今回コーディネートいただいた、1つ目のデスクはこちら。THE TABLE / ラバーウッド ブラックブラウン × スマート電動昇降脚 配線トレー付き を 幅 160cm × 奥行 80cm の広々としたサイズでオーダーいただきました。
ーこちらのデスクを選んだ理由を教えてください。
オガワさん(以下敬称略):1つ目のコーディネートは、作業スペースとしてもディスプレイスペースとしても使えるサイズ感を選びました。必要なものにすぐ手が伸ばせる使い勝手のよさがあります。
ラバーウッドは木の風合いが感じられながら表面がかなり滑らかなので、作業や書き仕事にも最適。ウレタン塗装で手入れもしやすく、初心者の方におすすめしたい素材です。
色味はブラックブラウンをチョイスしました。深みのある渋いカラーリングが気に入っています。また余談ですが、ラバーウッドのナチュラルカラーは Apple Store の什器の天板にどことなく似ていると感じていて、見るとテンションが上がりますね。
ーそれは知らなかったです。Apple 製品を引き立てる質感に仕上がっているのかもしれませんね。では、コーディネートでこだわった部分を教えていただけますか?
オガワ:はい、まずはモニタースタンドについてですが、目線をあげるという目的以外にもその下に空間ができるので、ちょっとした収納スペースとしても活用できますね。USBハブなど配線の多いものを隠せるという意味でもいいと思います。
デスクづくりをする際に個人的なこだわりとして、「配線を美しくまとめる」ということがあります。
KANADEMONO の電動昇降脚の場合、天板裏側の中心にマグネットが付けられるスチールパーツが渡っているので、そこを活用するのがおすすめです。束ねたコードをマグネットクリップで止めれば、すっきりと美しく収まりますよ。
ーこれは斬新なテクニックですね。見栄えが全然違います。電動昇降脚は他にどのような魅力がありますか?
オガワ:やはりどんなにいいチェアを使っても、ずっと同じ体勢でいると疲れて負荷がかかってきます。電動昇降脚を使って1日の中で立ったり座ったりすることで、体に優しいデスクワークができるのが一番の魅力ですね。
②メリハリをきかせた デスク × ガジェットシェルフ
コーディネートいただいた2つ目のデスクはこちら。リノリウムのデスク(脚:Square_配線孔付き)と同素材のストレージシェルフを、部屋のコーナーを使って配置しています。
ーこちらのアイテムを選んだ理由を教えてください。
オガワ:2つ目は、デスクの上には必要最低限のアイテムを置き、横の棚をガジェットシェルフとして使用するパターンの提案です。デスクサイズは先ほどより幅がコンパクトな、幅 140cm × 奥行 80cm を選びました。
リノリウムはマットな質感がおしゃれで、近年人気が高まっていますよね。24色の中から今回はスタンダードなブラックの Nero を選びました。木口カラーはウォルナットにして、シックな雰囲気にしています。
リノリウムデスクでこれだけのカラバリがあるブランドはなかなかないので、KANADEMONO であればよりイメージに近い色味が選べ、個性が表現しやすいですね。
ー同じブラック系でも何色かあるので、選びがいがありますよね。こちらも、こだわったポイントを教えてください。
オガワ:まずはオプションのアイアン スマートトレイ #1 for Laptopを、ラップトップ置き場として追加しました。
脚の内部にコードを収納できる、配線孔付きテーブル脚は非常に画期的だと思います。こちらを使うことで、トレイにPCを置いたまま、スマートに充電することが可能です。
またデスクの上をなるべく広く使いたいので、クランプ式のデスクライトを選びました。スペースの関係上コンパクトなデスクしか置けない場合は、クランプ式のアイテムをうまく取り入れるのがおすすめです。
KANADEMONO のテーブル脚やキャビネットワゴンは、マグネットがつけられるのもユーザーとしてポイントが高いなと感じます。こういった掃除用品などを付けておくと、すぐに手が伸ばせて便利ですね。元々磁石がないアイテムでも、市販のマグネットシートを貼れば手軽に取り付けられますよ。
ー掃除道具も色を揃えることで生活感が薄まり、ここまでスタイリッシュに見えるんですね。次にシェルフについても教えていただきたいです。ガジェットシェルフとはどういったものなのでしょうか?
オガワ:ガジェットシェルフは、iPad やワイヤレスイヤホン・スマートウォッチなど、ワークスペースで使いたいデバイス類を充電しておくスペースです。デスクで充電をするとどうしても手狭になるので、すぐ手の届くこちらのシェルフでおこなうことでデスク上はすっきりと使うことができます。
シェルフとデスクの素材を合わせることで統一感が出て、空間の質がぐっと高まりますね。
ーガジェット単体でも美しいですが、ずらりと並ぶとより迫力があり美しいですね。こちらも配線の工夫がされているようですが見せていただけますか?
オガワ:はい、こちらも1つ目のデスクで使ったマグネットクリップやケーブルクリップを用いて、棚板とスチール脚の裏側に沿うように配線しています。これによって正面からはコードが見えなくなるので、かなりすっきりして見えますよ。
電源タップも煩雑に見えやすいので、ケーブルボックスに入れて隠すのがおすすめです。
ー手軽に手に入るアイテムで、ここまで整えられるんですね。充電のたびにコードを探している私も、すぐ取り入れたいと思いました(笑)。
インタビューを終えて
今回は2パターンのデスクを提案いただきました。KANADEMONO オフィスで実際にコーディネートいただいた際には、斬新な収納テクニックやご自宅からお持ちいただいた珍しいガジェットに、スタッフから感嘆の声が止まりませんでした。オガワさんが探求されてきた知識を惜しげもなく披露いただき感謝でいっぱいです。
前編・後編に分けてお届けしたこちらの対談企画。まずは出来るところから、ご自身の快適なデスクづくりのヒントにぜひお役立てください。