導入事例

KANADEMONO 導入事例#30
京都大学文学研究科「ぶんこも」


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KANADEMONO で設えた交流スペース

京都大学吉田キャンパスにある「京都大学文学研究科ぶんこも(愛称:ぶんこも)」は、同大学文学研究科のイノベーションコモンズ(共創拠点)として、2024年10月にオープンしました。

学生や教職員がオフラインで対話を育む交流スペースとして誕生した「ぶんこも」は、2フロア、計 264.95㎡。KANADEMONO のテーブルやチェア、ベンチなど計94点を用いて、フレキシブルな利用を想定して導入されました。

オープン後に実際に試しているレイアウトや、使い心地について、京都大学大学院文学研究科・文学部 教授の喜多千草さんに伺いました。

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イノベーションコモンズ(共創拠点)とは、文部科学省が国立大学等キャンパス・施設の在り方に関して新たな価値等を生み出すための拠点づくりを、ハード面・ソフト面から支援する取組み。「ぶんこも」はこの取組みの一環で、学内の linkhub@(リンクハブ)の第2号として誕生しました。

linkhub@ とは、同学の交流スペースのコンセプトを表す場所の名です。文系学部校舎という建物が耐震補強の対象になり、建物自体の工事が進む中で、24年10月のオープンに向けて「ぶんこも」の準備が進行しました。「ぶんこも」は、文学部の「文」とイノベーション・コモンズの「コモ」からとって名付けられた愛称です。

「1階は在学生、教職員、卒業生・修了生が利用できるオープンスペースです。開放感があるので、学生たちは思い思いの場所で過ごせます」と、喜多さん。 また地下1階には、58.69㎡ の多目的スペースを「ぶんこも」で所有しています。

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フロアを4エリアにゆるく仕切り
テーブル&チェアを配置

KANADEMONO の家具が「ぶんこも」に採用されたきっかけについて、喜多さんは次のように語ります。

「運営に関わっている先生のお一人が、研究室の机として KANADEMONO のプロダクトを使用されていたことが知ったきっかけです。一般的なオフィス用家具も候補にあがりましたが、全体的にスタイリッシュに仕上げたかったので、導入実績も参考にしながら、品質や見た目の良さで検討しました」

「ぶんこも」のメインスペースである1階は、入口を入って左に大机エリアと、ソファのあるイベントエリア、右はカフェテーブルエリアとオフィスエリアで構成されています。仕切りはなく、開放感があるのが特徴です。

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学生たちのミーティングに最適な
安定感抜群の THE TABLE

大机スペースには幅 400、奥行 100cm サイズの THE TABLE / ラバーウッド ナチュラル × Black Steel 配線トレー付きを2台配置。中央2カ所に配線孔とトレーを設けているため、電源を取るためにケーブルで足元が煩雑になることがなく、ミーティングも快適です。

選べる脚は、安定感抜群のレクタングルをセレクト。ラバーウッドナチュラルとブラックスチール脚の組み合わせは、「ぶんこも」の統一デザインとして、最も多く採用しています。椅子は Wooden Curve 曲げ木 プライウッド チェアを5脚×4列で、計20脚設置しました。

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Wooden Curve 曲げ木 プライウッド チェアは、Ocher、Gray、Natural の3色を採用。

「椅子は違う種類のものを組み合わせるというご提案もいただきましたが、ここでは一種類にし、色違いで変化をつける案を採用しました。シンプルなデザインですが3色だと見た目が楽しくていいですね」と喜多さん。

パッチワークのように互い違いに並べるのが基本のレイアウトですが、学生が使用した後に、ラフに戻しても様になる点もこのコーディネートの魅力だといいます。

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サロン風レイアウトで、学生の自由参加を促進

イベントエリアにはゆったりツーシーターの Oak × Steel ナチュラルダイニングソファ ライトグレー ARMLESS を壁際に横並びで3台配置。薄いプレートと木製ロッドを組み合わせたシンプルデザインの DUENDE TUBE & ROD サイドテーブルをそれぞれ組み合わせています。

イベントエリアの中心には、3台の THE CAFE TABLE / 天然木シリーズ Black Steel トライアングル Straight × スクエアを、Fabric Armchair ファブリック ラウンドチェア アーム付きと組み合わせて自由にレイアウトしました。

このイベントエリアの使い方について喜多さんは、次のように解説します。

「ここは講義や講演会のような整然とした形ではなく、自由に参加したり議論したりするサロン的イメージのスペースです。規模に合わせて、椅子を追加したり、テーブルの配置を変えてさまざまなレイアウトを試しています」

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イメージは外国のクリエイティブや情報系企業のオフィス。実際に「ぶんこも」オープン後にこのイベントエリアで、同学教授の著書刊行記念のブックトークなどが開催されています。 自由レイアウトの利点は、参加人数に合わせて都度カスタマイズできること。

「イベント開催は集客活動に集中しすぎると、自由度が下がってしまいます。linkhub@ 本来の目的に沿って、フレキシブルに開催、参加できる環境であることが大切です。KANADEMONO の家具はシンプルで取扱いやすいのがいいですね」と喜多さん。

写真は普段インテリアグリーンと組み合わせて、デザインベンチとして設置している THE BENCH / ラバーウッド ナチュラル × Black Steel Line を、イベント時に客席として並べ替えた時の様子を再現しています。

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まるでカフェのように居心地のいい
カフェテーブルエリア

カフェテーブルとカウンター席のある入口手前のスペースは、学生に人気のエリア。直径 100cm の THE CAFE TABLE / 天然木シリーズ Black Steel トライアングル 4pin × ラウンドには、大机スペースと同じ、Wooden Curve 曲げ木 プライウッド チェアの Gray を4脚ずつセットしています。

「ちょっとした打ち合わせには、ラウンドテーブルがぴったりです。このチェアは木製ですが、座面に丸みがあり、座り心地がいいと評判です」と喜多さん。

カフェのようなイメージでデザインされており、「ぶんこも」内にはウォーターサーバーやコーヒーの販売機も設置されています。

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学生の自習スペースとして人気の
ウッディなカウンター席

窓際のカウンターテーブルは幅 300、奥行 60cm の THE TABLE / ラバーウッド ナチュラル × Black Steel を2台並べて固定席に。電源のあるカフェのような集中できる環境なので、一人席として利用される機会の多いスペースです。

椅子は、ラバーウッドナチュラルのテーブルと相性のいい Lovely - Compact  ダイニングチェア バーチ材 2脚セットを組み合わせました。

「ぶんこも1階の床はカーペット敷きですが、エリアごとにカーペットの色とデザインが分かれています。学生は用途や気分で自由に使えますが、好みの場所やお気に入りの席がすでに出来ている人もいるかもしれません」と喜多さん。 窓にかかるブラインドもテーブルや椅子など「ぶんこも」のイメージに合わせ竹製ブラインドで統一しています。

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オープンがモットーのオフィスエリア

カフェテーブルエリアの奥は、オフィスエリア。幅 180、奥行 64cm の THE TABLE / ラバーウッド ナチュラル × Black Steel をエリアの境界線に配置し、「ぶんこも」の受付カウンターとして使用しています。

「オフィスエリアも他のエリア同様、視覚的に遮ることはせず、自然にエリアが溶けているように見えるレイアウトをリクエストしました。中にスタッフがいて「ぶんこも」の利用に関する問い合わせや相談など、気軽にできるようオープンであることがモットーです」と喜多さん。

オフィスで使用するのは、カフェテーブルエリアより一回りサイズが小さい THE CAFE TABLE / 天然木シリーズ Black Steel トライアングル 4pin × ラウンドと Fabric Armchair ファブリック ラウンドチェア アーム付き。

オフィスエリアの壁は、その他のエリアとは異なるグレーブラックにすることで、差別化もはかっています。このエリアの奥には、KANADEMONO の人気プロダクトシンプル アイアン ハンガーラックも設置しています。

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折りたためるガーデン家具は
イベント時に大活躍

「ぶんこも」のある文系学部校舎の地下1階には、「ぶんこも多目的スペース」があります。ここは、文学研究科図書館のデッドスペースを活用するためにリノベーションしたスペース。

ガラスパネルを開ければ、ウッドデッキのある中庭「サンクンガーデン」とつづきで使用することができる気持ちのいい空間です。

このサンクンガーデンには、KANADEMONO のガーデン家具 Folding - Bistro アウトドアでも使える スクエアテーブル&チェアを採用。くすみピンクのナツメグと、くすみグリーンのローズマリーの2色を、計5セット使用しています。

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「このテーブル&チェアは、見た目の華奢さに比べて堅牢でした。しっかりした造りで、重たさがあるので、屋外でも簡単に風で飛ばされたりしないのがいいですね。ガーデンスペースに出し入れして使用する想定ですが、特に春秋の気候のいい季節は利用率があがるのではないでしょうか」と喜多さん。

この多目的スペースでは、そのほかに置き畳やスピーカー、プロジェクターなど、イベントのための備品も揃っており、今後も施設の多目的な使用を想定して、設備を充実していく予定です。

アウトドアリビングとして人気のスクエアテーブルに、クリップライトを取り付けて、パーティーテーブルとして演出した事例もあり、学生からも好評だったそう。

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「ぶんこも」オープンまでの準備は急ピッチで進行していたため、見積もりから納品まで短納期で実現できる KANADEMONO の家具は、プロジェクトとの相性が良かったと実感されている喜多さんに、改めて KANADEMONO の魅力をうかがいました。

「広いスペースですが、ラバーウッドとブラックスチールの組み合わせを基調に、KANADEMONO の家具で揃えたことで統一感が出ました。落ち着きはあるのに重厚過ぎないのが「ぶんこも」に合っていると感じています。

家具が揃ったところで、時計やその他の備品もこれらのコーディネートに合うものを組み合わせて選んでいます」 今後は、学生や教職員がより自然体でオープンに利用できる空間をめざして、活用事例を増やしていく予定とのこと。

新たなイノベーションコモンズ(共創拠点)で、対話や交流が生まれた先に広がる未来に、注目が集まります。

京都大学文学部・文学研究科のイノベーションコモンズ=共創拠点。学生や教職員がオープンに利用できる物理的な場所としての側面をもつオフラインでは、ちょっとした雑談から自習、研究会議、読書会、イベント開催まで、多様な使い方が可能なオープン・スペース。

https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/buncomo

他にも紹介したい、ポイントいろいろ

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オフィスエリアと通路を仕切る THE TABLE。足元のキャビネットワゴンは、イベント時に作業台として使うことも。

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THE BENCH は、通常はインテリアグリーンの周辺にブロックのように組み合わせてアーティスティックに配置している。


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デザイン性の高いサイドテーブルは、ドリンクやスマートフォンなどの一時置き場に。インテリアコーディネートを意識したセレクトも好評。

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THE STORAGE SHELF は、入口正面に設置。柱の壁と合わせてインフォメーションボード&ラックとして使用している。


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折りたためる Folding - Bistro アウトドアでも使える スクエアテーブル&チェアは、ウッドデッキにも映える落ちつきのあるグリーン色。

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明るく入りやすい雰囲気の「ぶんこも」入口ドア。linkhub@ 「ぶんこも」の「ぶ」をかたどったロゴが目印に。




京都大学文学研究科「ぶんこも」
レイアウト

京都大学「ぶんこも」 レイアウト図

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