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リノリウムテーブルのお手入れの仕方

ファニチャーリノリウムのお手入れ方法

天然素材の温かみがありながらも、抗菌・抗ウイルスなど高い性質をもつ、ファニチャーリノリウム。

KANADEOMNO では、スイスのリノリウムメーカー フォルボ(Forbo)社製ファニチャーリノリウムを使用しています。見た目はマットな質感でスタイリッシュな雰囲気、そして豊富なカラー展開も魅力です。

そんなファニチャーリノリウムは、KANADEMONO がおすすめする素材のひとつでありますが、聞き慣れない方も多いかと思います。

「ファニチャーリノリウムって何?」
「お手入れはどうしたらいいのかな」

そんな不安や疑問をもたれている方が安心できるように、こちらではリノリウムのお手入れの方法を紹介させていただきます。

結論としては「リノリウムのお手入れはしやすい」です。
ただし注意しなければならない点もありますので、こちらのお手入れ方法を参考にファニチャーリノリウムの家具を長く使っていただければと思います。

浅いキズがアマニ油で目立たなくなったり、褪せた色の部分が周りと同化したり、とリノリウムならではの特徴を知ることで、ますます愛着もってつかっていただけるはずです。

リノリウムのプロダクトを見る

リノリウムとは

ファニチャーリノリウム( furniture linoleum)は、アマニ油など天然の原材料から作られた自然素材。

抗菌・抗ウイルス・脱臭・抗アレルギー性に優れているという特徴があり(※)、「ヒトと環境にやさしい」家具材として、最近注目されている素材です。
※ 特徴について詳しくは こちら をご覧ください。

アマニ油が酸化する過程でこれらの効果があることが科学的に実証されており、北欧ではサスティナブルな家具材としてよく使われています。

すべて天然素材からできているため、無垢材と同じような、温かみと柔らかさを感じられることも大きな特徴。あるデンマークの家具職人は、ファニチャーリノリウムのことを「木のような自然の温もりを感じられる素材」と表現しています。

ファニチャーリノリウムはいろいろな面において「あんしん」できる素材。 テーブルやデスクは、手で触れる機会の多い家具なので、メリットが多そうですね。


リノリウムの特徴


  • すべて天然の原材料から作られた自然素材
  • 自然素材ならではの温かみ、柔らかさがある
  • 抗菌・抗ウイルス・脱臭・抗アレルギー性に優れている
  • 洗練されたマットな質感
  • 汚れや指紋がつきにくい
  • 耐水性に優れている
  • 帯電防止効果があり、ホコリがたまりにくい
  • 適度な弾性があり、高い筆圧感を得られる
  • 燃えにくく、有害物質が出ない
  • サスティナブル(持続可能)な素材
  • 北欧で家具材としてよく使われる
  • 柔らかい素材のため、キズがつきやすい
リノリウムのことをもっと知る

リノリウムのお手入れ

KANADEMONO ではリノリウム専用のクリーナー「リ・ニュー!1・2 ボトルセット」をご用意しています。日常のお手入れ用のリ・ニュー!1と、特に汚れが目立つとき用のリ・ニュー!2。インテリアに馴染む、スタイリッシュなボトルのデザインもポイントです。

天然の原材料から作られた自然素材であるリノリウムは、専用のクリーナーでお手入れをすることで、変色などの心配なく長く綺麗に使っていただけます。

こちらのクリーナーは生分解性が高く環境にやさしい成分で作られており、人体への安全性も認められているので、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心。カナダ環境省認証のエコロゴを取得しています。

リ・ニュー!1・2 ボトルセット

日常のお手入れ

日常のお手入れには、赤いラベルのリ・ニュー!1を使用します。水で25倍に希釈し、付属のボトルに詰め替えてご利用ください。掃除用の布にとりテーブル全体を拭き上げ、別の布で水拭きすれば完了です。

リノリウムは元々、帯電防止効果でホコリや指紋が付着しにくいほか、原材料に含まれるアマニ油には抗菌作用があり、清潔な状態を保ちやすいといった利点があります。

ただし、何かをこぼした際や、グラスの跡などをしばらく放置するとシミになってしまうことがあるので、すぐ拭くようにしましょう。特にマグカップやグラスを長時間置くときなどは、コースターの使用をおすすめします。

水跡が残ってしまった場合は、濡らして絞ったふきんでよくふき取ります。

リノリウムの嬉しいポイントのひとつは、耐水性に優れているという点。水が浸み込みにくい性質をもつので、乾くと跡が目立たなくなることが多いです。

しつこい汚れには

特に汚れが目立つ場合は、黄色いラベルのリ・ニュー!2を使用します。原液のまま布に適量とり、汚れを拭いたあと、別のきれいな布で充分に水拭きしてください。


それでも汚れがとれない場合は



専用クリーナーをつかっても汚れがとれない、その汚れをどうしても除去したい場合は、メラミンフォームに少し水をつけて擦ると除去できることが多いです。リノリウムの表面が摩耗して白っぽくなりますが、しばらく放置すると周囲の色と同化するといわれています。

ただし、完全に同化するわけではありません。濃い色の天板の場合はやはり目立ってしまうこともあるので、メラミンフォームの使用は推奨しません

また、メラミンフォームで擦った場合、表面のワックスは摩耗したままなので、この部分を固く絞った濡れ布巾できれいにしてから、リノリウム用のワックスを塗布することをおすすめします。

※ 油性マジックペンの汚れ、タバコ焼け、強アルカリによる浅い変色などもこちらの方法で対応できるといわれていますが、元に戻るわけではありませんので、メラミンフォームで擦る場合は、ご自身で責任をもって十分に注意をして行いましょう

リ・ニュー!1・2の使用感

リ・ニュー!1・2を使い、日常的な汚れの落ち具合を検証しました。リノリウムの上に様々なものを置いて8時間置いたのち、リ・ニュー!1・2、それぞれの使用後を比較しています。お手入れのご参考にしてください。

食品汚れの場合

食品系の汚れは、油分が多いものであっても、リ・ニュー!1でほぼきれいに拭き取れることが分かりました。長時間放置をするとシミが残ることもあるため、気づいたらなるべく早くお手入れをするようにしましょう。



顔料の多い汚れ

ファンデーションやクレヨン、ボールペンなど、顔料の多い汚れの場合、リ・ニュー!1ではやや不十分な場合があります。リ・ニュー!2を使用し、こちらもなるべく早めに対処するようにしましょう。

リノリウムのメンテナンス

基本的に特別なメンテナンスは不要ですが、気になる場合には、市販のリノリウム用の艶出し材を塗り込むと、水はけをさらに長くキープすることができます。ただし、ワックスを使用する際はアルカリ性ではなく中性のものを選ぶよう、注意が必要です。

また、リノリウムは非常に柔らかい反面、キズがつきやすい素材です。ただし、擦ったような浅いキズであれば、アマニ油を馴染ませてから拭き上げることでキズが周りと馴染み、目立たなくなります。この修復方法はリノリウムならでは。(※)

無垢材のテーブルを使っているうちに、スレや小さなキズができた場合、「いい味が出てきた」と受け止めていただいているように、リノリウム天板も「生きている自然素材」としてケアしながら使っていただければ幸いです。

※ キズが目立たなくなることを確認していますが、全てのキズを修復できるとは限りません
※ 特に鋭利なものでついたキズ、深いキズはアマニ油で修復することは難しいことを確認しています

リノリウムのメンテナンス


  • 特別なメンテナンスは不要です
  • 必要に応じ、柔らかい布を使って市販の艶出し材や中性ワックスの塗り込みを行います
  • 擦ったような浅いキズを修復する方法のひとつに、アマニ油などを塗り込むことで目立たなくする方法があります

浅いキズは、アマニ油でケア

STEP 1
市販のアマニ油を少量、ウエスや柔らかい布に染み込ませます。

STEP 2
浅く擦ったようなキズも濃い色の天板だと目立ちますね。


STEP 3
キズにアマニ油を刷り込ませるように塗布します。厚塗りしないように少量で薄く塗布することが大切。

STEP 4
最後に固く絞った清潔な布巾で水拭きをして、余分な油分をしっかりと取り除くのもポイントです。

注意点について

お手入れにあたり、気を付けていただきたいポイントがいくつかあります。

リノリウムの表面はとても柔らかいので、汚れを落とそうとヤスリやメラミンスポンジのような研磨作用のあるものでこすると、性質が変わってしまいます。柔らかくマットな質感が失われてしまうため、お手入れには柔らかい布を使用するようにしてください。

また、アルカリ性の溶剤に弱いという性質があり、使用すると変色を引き起こします。アルカリ性の洗剤や除菌剤、ワックスの使用は避けましょう。
※ただしリ・ニュー!2は専用クリーナーのため、アルカリ性でも安心してご使用いただけます。

アルコール除菌については一般的なご家庭用のものを、少量であれば問題ないと考えております。ただし、長期間の使用に関する検査結果が得られていないため、アルコール除菌のご使用による変質・変色については保障ができません。

また、水・エタノール以外の成分が入ったもの、業務用の強いアルコール消毒液を長時間放置すると白っぽくなってしまう可能性もあるため、様子をみながら行なっていただくことを推奨します。


お手入れの注意点


  • 研磨作用のあるヤスリの使用は避けましょう。またメラミンスポンジの使用は十分に注意して行ってください
  • アルカリ性の洗剤を使用すると変色するので使用しないでください
  • 長期間のアルコール除菌の使用は様子をみながら行なってください
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