木材の天板にご自身で穴をあけることができると、KANADEMONO 家具のコーディネートの幅がぐんと広がります。
例えば、スクエア脚のテーブルを購入した一年後に、他のデザインのテーブル脚単品を購入すれば、模様替えのタイミングなどに合わせて、脚も変えて、ちがう雰囲気のテーブルを楽しむことができます。
「テーブル脚がテーブル全体の印象を変える」
と考えるKANADEMONO は、
「テーブル脚をもっと気軽に変えることで、空間デザインの幅をより広げる」
ことを積極的に提案したいと考えています。
こちらでは、木材天板に穴をあける基本的な方法を紹介しています。
以下のような方にぜひ読んでいただきたい内容です。
- 木材に穴をあけたことがない
- 電動ドリルやインパクトをもっていない
- 他のデザインの脚を天板に取付けたい
- 他の樹種の天板に、今つかっている脚を取付けたい
- 電動昇降脚のテーブルの購入を検討している(電動昇降脚の天板には取付け用の穴があいていません)
穴をあけるプロセスはとてもシンプルですが、ドリルビットや錐などを扱う際は、取扱いに注意しながら作業していただきますようお願いします。
また、一番最後に、「テーブル脚を変えてみる」のヒントをお伝えしています。ぜひご一読ください。
かんたん 穴あけ 4 ステップ
簡単 4ステップで、あっという間に脚を取り付けることができます。
気をつけたいのは、穴をあけるためのツールの確認。電動ドリルやインパクトなどを持っているかいないかで、用意するものやプロセスが異なります。
今後もDIYをする予定がある場合は、組立てなどがとても楽になりますので、ぜひインパクトを手元に置いておくことをおすすめします。
- STEP 1 ツールを用意して、木ネジ類を確認
- STEP 2 穴の位置を決定する
- STEP 3 下穴をあける
- STEP 4 木ネジで脚を取付け
錐とドライバーで穴をあける
STEP 1 ツールを用意して、パーツも確認
1-1
ご自宅に電動ドライバーやインパクトがない、今後も組立てをする予定はあまりない、手で穴をあけたい、という方は、下穴をあけるための錐と、木ネジを締めるためのドライバーが必要です。
TIPS:
天板やテーブル脚の取り扱いには十分に注意します。作業中にぶつかったりしないように安全な場所に置いてください。
1-2
今回は三方錐(三つ目錐)というネジの下穴をあけるのに適した錐を使用しています。錐はドリルなどの電動工具と比べて穴の大きさを変えるパワーや自由度はありませんが、手軽ですぐに使えるメリットがあります。
TIPS:
できれば、100円SHOPの錐ではなく、きちんとした錐を購入されることをおすすめします。
STEP 2 穴の位置を決める
2-1
十分スペースがある場所に天板を裏返して置き、テーブル脚を載せて、穴をあける位置を決めます。
TIPS:
天板にキズがつかないように、下にラグや天板が梱包されていたダンボールなどを敷くといいでしょう。
2-2
KANADEMONO のスクエア脚テーブルの場合は、天板端から約 7cm に端の穴がくるように鬼目ナットが埋め込まれています。
TIPS:
材割れ防止のため、天板端から 3cm 以内に穴をあけないようにしてください。
STEP 3 下穴をあける
3-1
ネジを打つ前に下穴をあけておくと、板割れを防ぐことができます。穴あけする箇所に先端を当てたら、錐の柄の部分を両手の手のひらではさみ、すりながら押していきます。垂直方向に力をかけるように、押し込みましょう。
TIPS:
木工に慣れていない場合は特に、錐を使って下穴を作るという下準備が大切。仕上がりもきれいになります。
3-2
まっすぐに穴を開けることを意識し、錐は常に垂直になるよう調節しましょう。また、最初は穴がずれないようゆっくりと動かし、安定してきたらもみこむように手を下に移動させて強めに押し込むのがコツです。
TIPS:
錐の先端は繊細なつくりとなっているため、傾けると折れてしまいます。垂直にして使いましょう。
STEP 4 ネジで組付ける → 完成
4-1
ワッシャー>スプリングワッシャー>木ネジの順番でセットします。
TIPS:
材割れ防止のため、天板の厚みより 5mm 以上短いネジを使用してください。
4-2
セットした木ネジを、ドライバーをつかってまっすぐに打ち込みます。しっかりと締めたら、完成です。
TIPS:
下穴をあけるときと同様に、垂直方向に力をかけることが大切です。
インパクトで穴をあける
STEP 1 ツールを用意して、パーツも確認
1-1
ご自宅に電動ドライバー(ドリルドライバー)やインパクトがある場合は、是非活用しましょう。今後組立てなどをする予定がある場合は、ひとつ手元にあると便利です。
TIPS:
インパクトはその名の通り、インパクト(衝撃・打撃)を与えて回転して、パワフルにビス留めができるツールです。
1-2
インパクトにドリルビットを取り付ければ、下穴をあけることができます。パワーがある分、ネジ締めの作業も素早くできるため、多数のネジやビスを留める場合にもぴったりです。
TIPS:
一方、電動ドライバーは回転のみの機能ではありますが、回転の速度を調整できるので、初心者にも扱いやすいツールです。
STEP 2 穴の位置を決める
2-1
十分スペースがある場所に天板を裏返して置き、テーブル脚を載せて、穴をあける位置を決めます。
TIPS:
天板にキズがつかないように、下にラグや天板が梱包されていたダンボールなどを敷くといいでしょう。
2-2
KANADEMONO のスクエア脚テーブルの場合は、天板端から約7cm に端の穴がくるように鬼目ナットが埋め込まれています。
TIPS:
材割れ防止のため、天板端から 3cm 以内に穴をあけないようにしてください。
STEP 3 下穴をあける
3-1
ネジを打つ前に下穴をあけておくと、板割れを防ぐことができます。インパクトの場合はドリルビットをつけます。穴あけする箇所に先端を当てたら、勢いで貫通しないように気をつけながら、垂直方向に力をかけて穴をあけます。
TIPS:
下穴のサイズは大きすぎると、ネジを打った時に緩みが出てしまいます。ネジの口径に合わせて調整しましょう。
3-2
ワッシャー>スプリングワッシャー>木ネジの順番でセットします。
TIPS:
材割れ防止のため、天板の厚みより 5mm 以上短いネジを使用してください。
STEP 4 ネジで組付ける → 完成
4-1
セットした木ネジを、インパクトドライバーをつかってまっすぐに打ち込みます。下穴をあけるときと同様に、垂直方向に力をかけることが大切です。
TIPS:
インパクトは打撃の振動が手にも伝わり負担になるため、無理ないペースで進めましょう。また、木質天板には個体差があり、穴を開ける場所によって硬さに差があります。勢いよく締めると割れの原因となりますので、様子を見ながら締めてください。
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最初はすべてのネジを少し緩めに打ち込み、最後に固く締め上げます。緩みがないようであれば、完成です。気をつけながら、テーブルを起こしましょう。
TIPS:
完成後も、定期的にネジに緩みが出ていないかどうか、チェックするといいですね。
テーブル脚を変えてみる
天板に穴をあける方法を習得できたら、いろいろなデザインの脚に変えてみるのもおすすめです。
ダイニングテーブルやデスクはあまり買い替える機会が少ないと思いますが、KANADEMONO の場合は脚だけを購入して取り替えれば、テーブルを買い替えたように思えるほど、空間全体を変えることが可能。
KANADEMONO では、ミニマルモダンなデザインのスチール脚を多く取り揃えているので、試してみたいテーブル脚がきっと見つかるはずです。
天板に穴をあけることができると、さまざまな種類の脚を取付けることができますが、脚のデザインによっては、穴をあけずに脚を付け替えることも可能です。KANADEMONO ではいくつかの脚は同じ穴位置を採用しています。
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スクエア・トラペゾイド・I ライン・スリムライン(THE シリーズ)
※(PRO.)シリーズは除く
上記のグループは、既にあいている鬼目ナットの位置が同じなので、穴をあけずに、気軽に脚を変えることができます。
例えば、スクエア脚のテーブルをもっている方は、ぜひ、洗練されたデザインのトラペゾイド(台形)や、レトロモダンな I ラインを試してみては。
※ 天板の鬼目ナット穴位置については、予告なしに変更する場合があります。ご購入前に必ずご確認いただきますようお願いします。
THE シリーズのテーブルは、セレクトされた脚に合う穴が既にあいています。埋め込まれている鬼目ナットにボルト付けするだけです。
脚のデザインによっては、穴をあけずに簡単に脚を付け替えることが可能です。ほんの15分程で新たなテーブルの完成です。
テーブル脚だけ、アップデート
テーブル脚を変えるだけで、驚くほど空間全体のトーンが変わります。また、もしデザインが気に入っていたら、カラーをホワイトにしたり、素材をステンレス製にしてみるのもおすすめです。
愛着の湧いた天板はそのままつかって、脚だけアップデート。
脚だけであればスペースをとらないので、いくつかキープして、季節によって、シチュエーションによって、テーブル脚を変えてみてはどうでしょう。