Living with Music Vol.2|
Tribe × KANADEMONO コラボDJ台誕生ストーリー
前編では、鎌倉の自然光が差し込むTribeスタジオと、KANADEMONOの家具が作り出す「心地の良い空間」についてお届けしました。この試みをきっかけに、新たなひとつのプロダクトが誕生しました。
後編では、今回の取り組みの象徴とも言える、両者のコラボレーションによって生まれた「オリジナルDJ台」のストーリーについて深く掘り下げます。
音楽的視点 × 機能美とクラフトマンシップ

スタジオにおいて、DJ台は単なる作業台ではなく、空間の印象を左右する圧倒的な存在感を放ちます。だからこそ「高い機能性」と「空間に調和する美しさ」の両立が強く求められました。
そこで誕生したのが、Tribeが持つ「音楽的・アート的視点」と、KANADEMONOが持つ「機能美・クラフトマンシップ」を掛け合わせたコラボレーションDJ台。まさに、この鎌倉スタジオのためだけに作られた、唯一無二のプロダクトです。

このDJ台は、KANADEMONOの象徴的なプロダクトである「THEシリーズ」の構造をベースに作られた特注モデル。
重量があるDJ機材や、DJプレイをする際の振動にも耐える堅牢さ・機能性があること。それでいて、この空間に置いたときに無骨になりすぎず、すっきりと洗練されたデザインであること。それらのポイントをおさえたプロダクトを目指していきました。

ブラウンの天板とステンレスの脚を組み合わせたスタイリッシュな佇まい。スタジオ内のテーブルやスツールと同じ天板・脚を採用することで、空間全体に統一感をもたせています。
また、オープンシェルフの形をとることで、抜け感がうまれ圧迫感を軽減。自然光が差し込む穏やかなスタジオ空間に、ナチュラルに溶け込んでいます。
さらに、細部まで考え抜かれた細やかな工夫と意匠をご紹介。
動きやすい「凹形状」の天板

DJプレイ時に快適に身体を動かせるよう、天板の前部分をわずかに凹ませたアール形状を採用。機材へのアクセスをスムーズにし、使いやすさを考慮しました。
またレコードボックスがぴったりと収まるサイズ感に設計されています。
計算された配線孔

煩雑になりがちな配線は、DJ台とは切っても切れない困りごと。こちらを解決するため、DJ機材のレイアウトや導線を綿密に計算し、最も効率的な位置に配線孔を配置しました。
ノイズを取り除く前板構造

さらに正面には木のボードを設置することで、配線のノイズを最小限に抑えることに成功。ディスプレイしたいものはしっかりと見せ、隠したいものはすっきりと隠す、というメリハリが生まれました。
「Living with Music」を、それぞれの暮らしへ

TribeとKANADEMONO、両者で意見を出し合いながらブラッシュアップを重ねた今回のDJ台。既製品にはない、この場所のための特別な一台となりました。
こちらのDJ台は、2026年10月に開催される「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」にて初お披露目となり、会場ではDJ SHOTAによるスペシャルDJパフォーマンスも予定されています(※)。
さらに、今回の鎌倉スタジオでの制作を通して得た知見を生かし、KANADEMONOではDJ台の一般販売を見据えた新たなプロダクト展開も検討しています。
※「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」では、鎌倉スタジオ納品モデルではなく、一般販売を視野に開発中のプロトタイプを展示する可能性があります。

今回、私たちが共に掲げたコンセプト「 Living with Music 」には、こんなメッセージが込められています。
Living with Music
すべての音楽は地球が奏でてくれている
自然の音、街の音、人の声。
誰かが奏でる音、誰かが選んだ一枚のレコード。
音楽は特別な場所だけにあるものではなく、
いつも僕らの生活のすぐそばにある。
音楽は僕らと共にあり、僕らは音楽と共にある
朝起きて音楽をかける。
仕事をしながら聴く。
誰かと食事をしながら一枚のレコードを選ぶ。
一人で過ごす夜に、好きな曲を聴く。
人それぞれに生活があるように、
人それぞれに音楽がある。
誰かの音楽が自分の音楽になり、
自分の好きな音楽が、また誰かへと渡っていく。
Music is mine / music is yours
Nujabesが残した音楽と、彼が大切にしていた精神は、今も色あせることがありません。
今回のコラボレーションを通して、彼の遺した美学が、音楽を愛する多くの人の暮らし(Living)の中に自然に溶け込み、生き続けていくこと――それこそが、私たちの願いです。
今後の展開にもぜひご期待ください。
Tribeは、音楽プロデューサーNujabesが営んでいたレコードショップです。ジャズやヒップホップを中心に、ジャンルや時代を越えた独自の視点で音楽を紹介し、多くの音楽ファンやアーティストが集う場所として親しまれてきました。
現在も、Nujabesが築いた音楽と人とのつながりを受け継ぎながら、作品の企画・制作やイベントなどを通じて、新たな音楽と文化が生まれる場をつくり続けています。