ジャパンディスタイルとは、日本の伝統的な和の要素と北欧の居心地の良い要素を融合させたインテリアスタイル。近年、欧米を中心に人気が高まっており、日本でも注目を集めています。
「ジャパンディ」という言葉は「Japan(日本)」と「Scandinavia(スカンジナビア:デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3カ国)」の「di」を掛け合わせた造語です。
こちらの記事では、ジャパンディスタイルの生まれた背景や取り入れるポイント、コーディネート例をご紹介していきます。
ジャパンディスタイルが広がった背景
近年、物質主義的なライフスタイルから脱却し、ミニマルでシンプルな生活を求める人が増えています。ジャパンディスタイルは、無駄な装飾を省いたシンプルな空間づくりが特徴で、このミニマルライフのトレンドとリンク。
また、落ち着いた色合いとシンプルなデザインを使用するこのスタイルは、集中力を高める効果やリラックス作用があると言われており、その点も忙しい現代人に注目されている理由です。
ジャパンディスタイルのポイント
ジャパンディスタイルにはいくつかのポイントがあります。難しいルールはないので、できそうなことから暮らしに取り入れてみてはいかがでしょう。
天然素材を取り入れる
木、竹、麻、紙など自然素材を積極的に取り入れることで、温かみのある空間を演出。素材本来の風合いを生かした家具や小物は、空間に心地よい安らぎを与えてくれますよ。
また、天然素材は経年変化が楽しめるのもポイント。時間をかけて変化していく素材の表情は、空間をより味わい深いものにしてくれます。
シンプルで機能的なデザイン
シンプルなデザインは、流行に左右されず長く使うことができるのがポイント。飽きが来ないため買い替える必要がなく、経済的にも環境的にもやさしいと言えますね。
また、お手入れがしやすいというメリットも。シンプルなフォルムだと掃除も簡単なため、常に清潔な空間を保つことができます。KANADEMONO では機能美を重視した、ジャパンディスタイルに取り入れやすいアイテムが充実しています。
ニュートラルな色彩
白、グレー、ベージュなどのニュートラルカラーをベースカラーとして使用することで、洗練された空間を演出できます。これらの色は視覚的に刺激が少ないため、心身をリラックスさせることができたり、空間を広く見せられる嬉しい効果も。
ポイントとして、ブラックやグリーンなどのアーシーなアクセントカラーを取り入れることで、空間を引き締めることができますよ。
余白を用いた空間づくり
ジャパンディスタイルにおいて「余白」は重要なキーワードです。家具や小物を配置する際、適度に余白を意識することで、抜け感のある洗練された印象に。さらに、圧迫感を与えにくい低めの家具を選ぶことで、よりその効果を発揮します。
本当に必要なものだけを置き、不要なものは収納する。これは、日本の「間」の美意識に通じるものであり、限られた空間を最大限に活かす知恵でもあります。
KANADEMONO が提案するコーディネート
ここからは KANADEMONO が提案する、ジャパンディスタイルの取り入れ方をご紹介。別のスタイルで完成されたお部屋を、ジャパンディスタイルにアレンジしていきます。
KANADEMONO①やわらかな光が差し込むダイニング
赤のテーブル天板と、オレンジのアートが目を引く、ビビッドな色使いが美しいダイニングスペース。こちらを心機一転、ジャパンディスタイルに変えていきましょう。
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テーブルのリノリウム天板を Salsa から Mushroom にチェンジ。北欧らしい柔和でニュートラルな色合いが、穏やかな団らんの場にぴったりです。テーブルやラグは空間で占める面積が広いため、カラーを変えることでがらりと部屋全体の印象に変化をつけられますよ。
さらに手前のダイニングチェアを「 THE TATAMI BENCH 」に変更。部屋の左奥にはアイコニックな 「 TATAMI NO MOTO い草をつかった インテリアグリーン」を置くことで、清々しい和のテイストが加わりました。畳のほのかな香りが楽しめるスペースに。
ペンダントライトとスツールは、スタイリッシュなアイアンからやさしいテクスチャのラタンに変更。壁にはいきいきとした筆使いが美しい、モダンながらどこか和の雰囲気を感じさせるアートをチョイスしました。
活気のある色使いがユニークなダイニングから、開放感溢れる食卓に。朝の光に包まれながら、朝食を楽しむ穏やかなシーンが想像できますね。
使用アイテムピックアップ
KANADEMONO②落ち着きのあるリラクシーなベッドルーム
ラグのイエローとクッションのオルテガ柄が楽しげな雰囲気をもたらす、北欧スタイルのベッドルーム。こちらもジャパンディスタイルにアレンジしていきます。
before
after
ラグを置き畳に、クッションを無地のものに変えたことで色数が抑えられ、ニュートラルな印象にまとまりました。ペンダントライトとテーブルライトは紙でできたものをセレクトしたことで、和のムードがより感じられるように。
元のコーディネートは明るい木の表情を生かしていましたが、それらをスタイリッシュなブラックのアイテムに置き換えました。空間が引き締まり、より落ち着いたシックな雰囲気に。
夜になったらライトを灯し、紙のシェードを透かすやわらかな光に癒されるのもいいですね。背の低めのアイテムで揃えたことで余白の感じられる、リラクシーなベッドルームに仕上がりました。
使用アイテムピックアップ
KANADEMONO の Wabika コレクションでは、素材感にこだわり、居心地の良さを大切したジャパンディスタイルのアイテムを数多くご用意しています。時代に左右されないタイムレスな美しさをもつ、当シリーズもぜひチェックしてみてください。