コラム

空間をしなやかに区切る、これからのオフィスの整え方

TOPイメージ

オフィスにあるコミュニケーションスペース。本来は、人が集まり、会話が生まれ、新しいアイデアが広がっていく。そんなシーンを想像して設えられた場所ではないでしょうか。

ただ実際には、思ったほど使われていなかったり、気づけば一人で作業する場所になっていたり。 「あるけれど活かしきれていない空間」になっているケースも少なくありません。

オンラインでの打ち合わせが日常となり、ひとりで深く考える時間が必要とされる今、かつての「開放感」が、皮肉にも「落ち着かなさ」の原因になっていることがあります。

こちらでは、視線や音、距離感といったささやかな要素を整えることで、空間を大きく変えることなく、集中とコミュニケーションを両立させるためのアイデアをご紹介します。

その空間、うまく機能していますか?

  • コミュニケーションスペースがあるのに、結局ほとんど使われていない
  • オンライン会議のたびに場所を探したり、周囲に気を遣っている
  • 広いテーブルに誰か一人が座っていると、他の人が隣に座りにくい
  • 人の動きや視線が気になり、集中が途切れてしまう
  • 結局、一番落ち着くのは「部屋の隅っこ」や「壁際の席」だ

空間の使われ方を変える、4つの要素

人は無意識のうちに、視線の抜け方や周囲との距離、音の広がりといった環境から、その場とのちょうどいい関わり方を選んでいます。ほんの少しの違いで、居心地のよさは大きく変わっていきます。


ELEMENT 01

視線を整える

集中しづらさの大きな要因のひとつが、視界に入る情報の多さです。人の動きが頻繁に目に入る環境では、無意識のうちに注意が分散し、作業効率や思考の深さに影響が出てしまいます。

特にオープンスペースでは、視界の抜けが良いことがメリットである一方で、常に周囲の状況が目に入る状態にもなりやすく、結果として「落ち着かない場所」になってしまうことがあります。

パーテーション活用

視線をゆるやかに遮るパーテーションを取り入れることで、空間の抜け感は保ちながら、集中したいときには不要な視覚情報を減らすことができます。

完全に閉じるのではなく、あくまで“仕切る”という設計にすることで、チームの気配やコミュニケーションの余地はそのままに、集中しやすい環境をつくれます。

空間を大きく区切る床置きのパーテーションはもちろん、卓上に置くタイプのデスクトップパーテーションという選択肢も。サイズや透け感、素材の異なるアイテムを自由に組み合わせることで、今のオフィスに最適な、おしゃれで機能的な境界線をデザインすることが可能です。

同様に、オープンシェルフを使ってゆるやかに境界をつくるのも◎。収納としての機能を持たせながら、空間に軽やかな区切りをつくることができますよ。

ELEMENT 02

音の環境を整える

音の環境は、集中とコミュニケーションのどちらにも大きく影響します。声が反響しやすい空間では、話す側は無意識に声量を抑え、聞く側は内容を正確に捉えづらくなります。

こうした聞き取りにくさによるストレスは、オンラインミーティングの向こう側にいる相手にとっても同様。結果として、会話の質を下げてしまう原因になります。

吸音パネル

人の話し声にあたる 500 〜 1000Hz 帯の平均吸音率が 80% を超える、高い性能を持つ吸音パネル iwasemi SQ-α。会議室やワークスペースに設置すれば、声の反響を抑えて集中しやすい環境を実現します。

音が整理されることで、会話はよりスムーズになり、結果として、コミュニケーションの質が向上します。

ELEMENT 03

座りやすさを設計する

広いテーブルはレイアウトの自由度が高い一方で、隣り合う人との境界線が曖昧になりやすいという側面があります。特に奥行きや幅に余裕がある場合、すでに誰かが座っていると距離の取り方に迷い、結果として空いていても使われにくい状態が生まれてしまいます。

人は無意識のうちに、周囲との適度な距離感や視線の抜け方などを基準に、その場所の居心地を判断しています。この心理的な安心感が欠けていると、利用に遠慮が生まれ、滞在時間も短くなりがちです。

デスクレイアウト

テーブルを壁付けに配置することで、前方の視界をあえて固定。隣り合う人との距離が近くても、他人の動きが視界に入らなくなるため、周囲を気にせず自分のタスクに没入できる環境が生まれます。

また、コンパクトデスクを並べて配置して、一人分の作業スペースが自然に区切られたレイアウトにするのも◎。隣席との間隔に迷うことなく、それぞれが自分のペースで使うことができます。

ELEMENT 04

緊張をやわらげる

オフィスの中には、機能としては問題がないにもかかわらず、なぜか長く居づらいと感じてしまう場所があります。その要因のひとつが、空間全体に漂う“緊張感”です。

遮るものが何もない環境は開放的である反面、周囲との距離が近く感じられやすく、無意識のうちに気を張る状態を生み出してしまいます。

グリーン活用

無機質になりがちなオフィスに、ぜひ取り入れてほしいのがグリーン。植物の自然な揺らぎや柔らかな質感は、ぴんと張り詰めた空気感をふんわり解いてくれます。

単なる装飾としてだけでなく、大型のグリーンをデスク間や通路との境界に配置することで、圧迫感のない軽やかな仕切りをつくれます。フェイクグリーンなら、メンテナンスを気にせず、ブース内や会議室にも手軽に配置できるのも嬉しいですね。


集中する時間と、誰かとつながる時間。そのどちらも無理なく共存できる環境は、働き方が多様化した今だからこそ、より重要になっています。

今ある空間を活かしながら、少しずつ整えていくこと。その積み重ねが、働く人にとって心地よく、結果としてチーム全体のパフォーマンスにもつながっていくはずです。

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