東急田園都市線 たまプラーザ駅から徒歩5分、大通りから1本入った、たまプラーザ中央商店街に位置する grow up commons(グローアップコモンズ)は、2023年1月にオープンしました。
オフィスとシェアキッチン、2つの機能を持つこの施設を企画したのは、たまプラーザ駅をはじめ沿線の駅周辺開発を手掛けてきた東急株式会社。
郊外における新たなまちづくりをめざした試みのひとつとして展開するこの施設に、KANADEMONO のプロダクトが採用されました。
施設の機能やデザインに溶け込む、テーブル、スツールの選定理由や使用感について、東急株式会社のプロジェクト開発事業部 沿線戦略推進グループ 小松原 岳さん、齋藤 真実さんにお話を伺いました。
オフィスとシェアキッチン、2つの機能を持つこの施設を企画したのは、たまプラーザ駅をはじめ沿線の駅周辺開発を手掛けてきた東急株式会社。
郊外における新たなまちづくりをめざした試みのひとつとして展開するこの施設に、KANADEMONO のプロダクトが採用されました。
施設の機能やデザインに溶け込む、テーブル、スツールの選定理由や使用感について、東急株式会社のプロジェクト開発事業部 沿線戦略推進グループ 小松原 岳さん、齋藤 真実さんにお話を伺いました。
オフィスとシェアキッチン 2つの顔を持つ空間
grow up commons(グローアップコモンズ)は、東急株式会社のオフィス1階に設けられたスペースです。人数増加のため2階のオフィススペースが手狭となり、1階もオフィス化したいというニーズが生まれたことで、それまで店舗として活用していたこのフロアの新たな活用計画がスタートしました。オフィス機能とシェアキッチン、2つの顔を持つこちらは、時間と場所を効果的にシェアするスタイルが特徴です。
「シェアキッチン FORT MARKET は毎日営業していますが、ワークスペースについては平日昼間は当社の社員が使用し、平日18時以降と土日祝日は、シェアキッチンのイートインスペースとしてご利用いただけます。空間を最有効活用しながら、社員は平日、カフェで仕事をするようなラフな感覚でこのスペースを利用しています」と小松原さん。
オフィスのデスクにもカフェテーブルにもなるリノリウムテーブル
フロアには、ワークスペース用として正方形のリノリウム天板の THE CAFE TABLE スクエアタイプが4台配置されています。KANADEMONO の家具は、以前から知っており、個人的に購入経験もあったという小松原さん。
「ここの家具を決める際、店舗デザインを担当いただいた合同会社HOCと相談して、KANADEMONO の家具が候補に。この空間のトーン&マナーに馴染み、シンプルかつデザイン性に優れている点がその理由です」と導入の経緯を語ってくださいました。
選定の一番の決め手は、1cm 単位でサイズをオーダーできること。「あまり広い空間ではないので、サイズが調整できることは魅力でした。オフィスのデスクとして、またカフェのテーブルとしても調和のとれたものを!と考えた時、天板の素材はリノリウムが最適だと考えました」
実際、イートインスペースとしての利用がスタートした後も、気になる汚れや劣化は今のところなく、メンテナンスのしやすさについても手ごたえを感じているそうです。
扱いやすく抜け感も生み出す ホワイトのトライアングル脚
とても悩んだという天板の色は、最終的にペブルカラーをセレクト。ライトグレーの床やシェアキッチンのカウンター、個室ブースの壁色のグレーに合わせ、落ち着きと軽やかさを兼ね備えたこの色に決定しました。テーブルの脚は扱いやすいトライアングルを選んだという小松原さん。「抜け感があるので、空間を狭く感じさせないのがいいですね。脚色にホワイトを選んだのも同様の理由です」
シェアキッチンの出店者は、カフェや洋菓子、おにぎりや多国籍料理などバラエティーに富んでいるため、出店者が自分の色を出せるようにシンプルさと明るさを重視して選定しています。
カジュアルなワークシーンを生み出すスクエアサイズ
一辺が 80cm の正方形のテーブル、THE CAFF TABLE の使い心地について、齋藤さんは、「パソコンを置いても適度に資料が広げられます。対面に座って食事をしても、それぞれのスペースが確保できるちょうどいいサイズです」と使い心地を話してくださいました。
フロア内で目を引くのが写真右側の家型の2つのブース。ここはオンライン用の個室スペースです。リモートワークやオンラインミーティングが日常的になった昨今、新しい働き方にも柔軟に対応し、このブースを設けました。
家型は、同施設の建物全体の形状を模しており、イートインスペースとして使用する時にも違和感のない、オフィス然としないデザインを取り入れているそう。
フロアの奥はシェアキッチンスペース。ガスやオーブンなどの業務用厨房機器を備えたキッチンと、冷蔵ショーケースやコンベクションオーブンなど菓子製造に対応した設備を備えています。
ここにはイートインスペースとして、造り付けのカウンター席と、1台のテーブル席が配置されています。
「飲食店の開業には大きなリスクを伴います。それでもいつかは……とはじめの一歩を踏み出したい方々の挑戦をここから始めていただきたいという思いがシェアキッチンのねらいです。運営は株式会社なかむら商会が手がけています」
コロナ禍を経て、副業を始めたり、スキルを活かした自己表現を発信する人が増えました。そのニーズが顕在化したこのタイミングで、このまちに暮らす人たちの挑戦を東急株式会社が後押ししています。
ここにはイートインスペースとして、造り付けのカウンター席と、1台のテーブル席が配置されています。
「飲食店の開業には大きなリスクを伴います。それでもいつかは……とはじめの一歩を踏み出したい方々の挑戦をここから始めていただきたいという思いがシェアキッチンのねらいです。運営は株式会社なかむら商会が手がけています」
コロナ禍を経て、副業を始めたり、スキルを活かした自己表現を発信する人が増えました。そのニーズが顕在化したこのタイミングで、このまちに暮らす人たちの挑戦を東急株式会社が後押ししています。
座面のRがカウンターと調和する マホガニー材スツール
イートインスペースのカウンターに揃えたのは、4脚のスツール Natural-Lovely スツール マホガニー材です。イートインスペースのカウンターテーブルで使用するため、大袈裟でなく、しかし簡易的すぎないものを探したという小松原さん。
「マホガニー材のスツールは、デザインとして座面のRが可愛いことに加え、程よく安定感があり座り心地がいいことが選定理由です。比較的、リーズナブルな価格だったことも決め手となりました」
カウンターの手前にはオフィススペースと同じ、リノリウム天板の THE CAFE TABLE スクエアを1台配置。天板のカラーは優しいホワイトトーンが魅力の Mushroom に。
テーブルの天板サイズは、イートインスペースに収まるよう―辺を 75cm でオーダーしました。
カウンター席からもテーブル席からも、厨房の様子が見えるオープンキッチンスタイルが好評とのこと。ここで業務を行う社員が、出店されている商品をテイクアウト購入する機会もあるそうです。
テーブルの天板サイズは、イートインスペースに収まるよう―辺を 75cm でオーダーしました。
カウンター席からもテーブル席からも、厨房の様子が見えるオープンキッチンスタイルが好評とのこと。ここで業務を行う社員が、出店されている商品をテイクアウト購入する機会もあるそうです。
ミニマルなデザインでエントランスに馴染むマルチスタンド
店舗やオフィスと相性のいいアイテムと言えるのが、KANADEMONO でも好評のアイアン ミニマル マルチスタンド です。エントランスに設置し、手指消毒用のスプレーをセットしました。ブラックアイアンのシンプルなデザインは、スマートでスタイリッシュ。OPEN、CLOSE の看板や、室内のその他の装飾にも馴染みます。
「KANADEMONO さんが取り扱うミニマルなデザインの商品は個人的にも気に入って購入しています。このマルチスタンドにはインテリアグリーンを置いてもいいですね」と小松原さん。
grow up commons がまちとともに育っていく過程では、室内の装飾にも工夫や変化が見られることになりそうです。
「集中したい時、気分を変えたい時などは気軽に階下に降り、ワークスペースを利用します。淹れたてのコーヒーの香りや、菓子が焼き上がる香ばしい香りでお腹がすくことも」と齋藤さん。オフィスとしての使用について、社員からも好評な声が届いているようです。
今日は何が出店されているんだろう?とまちの方に楽しみにしていただけるような場となるのが理想という小松原さんは、
「こちらでのチャレンジを通してファン作りをしていただいた出店者が、ゆくゆくはこのまちで独立開業されたり、たまプラーザ駅周辺のまちの賑わいに参画していただけるのが楽しみです」と語ってくれました。
東急株式会社が取り組む、郊外地域における生活者起点のまちづくりの一環としても注目の grow up commons。シンプルでミニマルなステージから、多様性に満ちた鮮やかな人々の活躍とコミュニケーションが生まれていくことでしょう。
今日は何が出店されているんだろう?とまちの方に楽しみにしていただけるような場となるのが理想という小松原さんは、
「こちらでのチャレンジを通してファン作りをしていただいた出店者が、ゆくゆくはこのまちで独立開業されたり、たまプラーザ駅周辺のまちの賑わいに参画していただけるのが楽しみです」と語ってくれました。
東急株式会社が取り組む、郊外地域における生活者起点のまちづくりの一環としても注目の grow up commons。シンプルでミニマルなステージから、多様性に満ちた鮮やかな人々の活躍とコミュニケーションが生まれていくことでしょう。
公共交通機関と都市開発を両軸とした「まちづくり」を進め、2022年に創立100周年を迎えた東急株式会社。地域の共創・成長を支援する場であるオフィスとシェアキッチン「FORT MARKET たまプラーザ」を併設した「grow up commons(グローアップコモンズ)」は、今日もまちの賑わいを創出しています。
シェアキッチン FORT MARKETたまプラーザ
https://www.fortmarket.jp/tamaplaza
神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-5 ROOF125 A棟1階 「grow up commons」内
デザイン監修 合同会社HOC
https://hoc-co-jp.studio.site/
シェアキッチン FORT MARKETたまプラーザ
https://www.fortmarket.jp/tamaplaza
神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-5 ROOF125 A棟1階 「grow up commons」内
デザイン監修 合同会社HOC
https://hoc-co-jp.studio.site/
他にも紹介したい、ポイントいろいろ
カウンター脇には、スイーツやサンドイッチなど、出店者が製造販売する商品をディスプレイするための冷蔵ショーケースを設置。
オンライン会議にぴったりの家型の個室ブース。カウンターデスクとチェア、間接照明を備えたロッジのような空間は、予約制で利用できるそう。
カフェや商店も並ぶ grow up commons 前の通りは、市民の憩いの場、美しが丘公園に通じているため、家族連れなども多く通行します。
ゾーンを示す"work space"、"share kitchen"、"eating space"の文字とともに、床に引かれた白線は遊びごころにあふれたデザイン。