失敗しない、高機能な照明選びの3ステップ
ソファやテーブル、お気に入りのラグを揃えて、いざ暮らし始めてみると、なんだか部屋の雰囲気が物足りないし、リラックスできない……。その原因の多くは、実は「照明の選び方」にあります。もし備え付けの照明のままなら、ほんの少しこだわるだけでお部屋の魅力はグッと上がります。
照明は、ただ空間を明るくするためだけの道具ではありません。光の量、色、そして配置の工夫ひとつで、部屋の印象や居心地は驚くほど変わります。
今回は、インテリアとしての照明選びで失敗しないための「3つのステップ」を、機能面から分かりやすく解説します。あなたの部屋にぴったりの灯りを見つけてみましょう。
Step1:部屋の広さと「心地いい明るさ」の目安を知る
照明を選ぶとき、誰もが最初に突き当たるのが「この部屋にはどれくらいの明るさが必要なのか」という疑問です。インテリアの美しさを引き立てる第一歩は、部屋の広さに適した正しい光の量(ルーメン:lm)を知ることから始まります。
LEDライトの明るさと畳数の目安
| お部屋の広さ | シーリングライト目安(lm) | ペンダントライト目安(lm) |
|---|---|---|
| 〜4.5畳(約 7㎡) | 2,200lm 〜 3,199lm | 1,980lm 〜 2,879lm |
| 〜6畳(約 10㎡) | 2,700lm 〜 3,699lm | 2,430lm 〜 3,329lm |
| 〜8畳(約 13㎡) | 3,300lm 〜 4,299lm | 2,970lm 〜 3,869lm |
| 〜10畳(約 16㎡) | 3,900lm 〜 4,899lm | 3,510lm 〜 4,409lm |
| 〜12畳(約 19㎡) | 4,500lm 〜 5,499lm | 4,050lm 〜 4,949lm |
| 〜14畳(約 23㎡) | 5,100lm 〜 6,099lm | 4,590lm 〜 5,489lm |
出典:一般社団法人日本照明工業会が定めている「畳数別の明るさの目安」
こちらは日本の住空間における、「畳数別の明るさの目安」です。まずはご自身の部屋の広さと照らし合わせてみましょう。
商品ページ記載の適用畳数(明るさの目安)は、商品ごとにメーカーの定めた基準による表記となります。一般社団法人日本照明工業会の定める表示基準とは異なる場合があります。
1灯で広さをカバーできる機能的な照明

例えば「1灯で12畳のリビング全体をカバーできる」というと、味気ない備え付けのシーリングライトをイメージするかもしれません。また、「おしゃれな照明って暗いよね」という印象を持つ方もいるでしょう。
しかし KANADEMONO では、機能性はもちろん、空間の主役になるようなデザイン性の高いものから、スタイリッシュな印象のものまで充実したラインナップを揃えました。
Step2:暮らしを豊かにする、調光・調色
明るさの基準を理解したら、次は光の「質」と「機能」に目を向けてみましょう。現代の暮らしにおいて、照明のスペックを味方につけることは、住まいの快適性を左右する重要な要素です。
照明を選ぶ際、明るさを変えられる調光にプラスして取り入れたいのが、「調色(光の色味を変える)」の機能です。一つの照明で部屋の表情をコントロールできるこの機能は、私たちのバイオリズムに優しく寄り添ってくれます。
時間やシーンに合わせて光をデザインする。この機能を取り入れるだけで、おうち時間の質は格段に向上します。
◼️調色:昼白色
すっきりとした白い光は、集中力を高めます。リモートワーク、子どもの学習時間などに。
◼️調色:電球色
じんわりとしたオレンジ色の光は、心身をリラックスモードへと導きます。食後や就寝前に。
Step3:シーンに合わせた、光の取り入れ方
ベースの知識が身についたら、いよいよ実践です。それぞれの部屋の「過ごし方」に合わせて、具体的な照明器具をコーディネートしていきましょう。
リビングルーム:1灯でOK。明るく団欒にぴったり。
家族が集まり、時にはゲストを招くリビングには、1灯でもお部屋全体を明るく照らすアイテムがいいでしょう。
天井からのシーリングライトで広い範囲を照らしたり、ペンダントライトであえて低めに吊るしてみたり。料理が美味しく引き立つだけでなく、食卓を囲む人の表情を柔らかく照らしてくれます。
より雰囲気を楽しみたい方は、部屋の隅やテレビの背面、観葉植物の足元などに「フロアスタンド」や「スポットライト」を配置するのも◎。光が壁に反射して空間に奥行きが生まれ、ホテルのラウンジのようなリラックス空間が完成します。
リビングルーム:多灯使い。家族の時間を包み込む、立体的な光。
1灯で部屋全体を明るくするのではなく、あえて光量の少ない小ぶりな照明を複数吊るす「多灯使い」も、リビングをぐっとおしゃれに見せるテクニックです。
ダクトレールなどを活用して、小ぶりなペンダントライトを2〜3灯並べて垂らしてみましょう。同じ高さで整然と並べれば洗練された印象に、あえて高さを少しずつ変えて吊るせば、空間にリズミカルな動きと遊び心が生まれます。まるで、こだわりのカフェやギャラリーのような雰囲気をつくることができます。
電球を交換できるタイプは、取り付ける電球のルーメン数(lm)次第でお部屋の明るさを柔軟に変えられます。お気に入りの照明デザインに「ちょうどいい明るさの電球」を組み合わせて自分だけの空間をつくってみましょう。
ベッドルーム:眠りにつく前の1時間を慈しむ、低い位置の光
ベッドルームは、一日の疲れを癒やし、心地よい眠りへと誘うためのプライベートな聖域です。
ここでの鉄則は、「光源が直接目に入らないようにすること」と「光の位置を低くすること」です。人間は、太陽が沈むのと同じように、光の位置が低くなるほど心が落ち着く習性があります。
天井の照明は消すか、極限まで暗く調光し、ベッドサイドに置いたテーブルランプや、足元をほのかに照らす間接照明をメインに据えましょう。スマートフォンを置いて、静かに今日一日を振り返る、穏やかで上質な時間が流れるようになります。
ワークスペース:集中とインテリア性を両立する、引き算の光
自宅でのワークスペースや趣味のデスクには、作業効率を高める機能性と、視界に入ったときのスッキリとした美しさが求められます。
部屋全体を過剰に明るくする必要はありません。デスクの天板や手元を的確に照らす、ミニマルなデザインの「デスクライト」をプラスしましょう。
必要な場所だけを明るくする「引き算の光」は、周囲の余計な視覚情報を遮断し、驚くほど集中力を高めてくれます。使っていない時も、デスクの上の洗練されたオブジェとして佇むような、直線的で美しいクランプライトなどを選ぶのがおすすめです。
心のあり方も照らす灯り
インテリアにおける照明選びの3ステップ、いかがでしたでしょうか。
灯りを丁寧に見直すということは、その部屋で過ごす「時間の流れ方」や「心のあり方」を新しく仕立て直すことでもあります。
まずは小さなテーブルランプひとつ、お気に入りのデザインの電球ひとつからでも構いません。あなたの暮らしに寄り添う「美しい光」を、ぜひ見つけてみてください。
よくある質問
Q1LEDライトの明るさは、どうやって選べばいいですか?
部屋の畳数を基準に選ぶと失敗しません。LEDシーリングライトの目安は6畳で 2,700〜3,699lm、10畳で 3,900〜4,899lm、LEDペンダントライトの目安は6畳で 2,430lm〜3,329lm、10畳で 3,510lm〜4,409lm(日本照明工業会基準)です。
Q2電球色と昼白色、どちらを選べばいいですか?
過ごし方で使い分けるのがおすすめです。キッチンやダイニングでは食材の色や肌色が自然に見える昼白色、リラックスしたい夜は温かみのある電球色が向いています。
Q3天井が低い部屋でも似合う照明はありますか?
あります。天井に沿うフラットなシーリングライトを選ぶと圧迫感を抑えられます。ペンダントライトの場合は、コンパクトでコードの長さを調整できるタイプがおすすめです。
Q4デスクワークにおすすめの照明はどんなタイプですか?
手元だけを照らすミニマルなデスクライトです。部屋全体を明るくしすぎず、必要な場所だけを照らす「引き算の光」が集中力を高めてくれます。また、パソコンなどの作業の際はモニターライトもいいでしょう。
Q5寝室の照明はなぜ明るすぎない方がいいのですか?
光の位置が低く、光源が直接目に入らないほうが心が落ち着きやすいためです。天井照明は消すか暗く調光し、テーブルランプやフロアライトなどの、低い位置の灯りをメインにするのがおすすめです。