Favrica Style では、ガラスや無垢材、ラタンのような天然素材をはじめとした、素材感を活かした家具を多く取り扱っています。
「素材が生きている」家具は、当然気をつけなくてはならないこともありますが、基本的なお手入れをしていただければ、意外ときれいな状態を保てるもの。
こちらのお手入れ方法を参考に、Favrica Style の家具を長く使っていただければ嬉しいです。
長く使えば使うほど愛着が湧き、大切にしたくなるような、そんな家具を製作して、みなさまにお届けしたいと思っています。
ガラス天板のお手入れ
汚れをさっと拭き取れるガラスは、特別なお手入れの必要のない扱いやすい素材。
ただ、ホコリや指紋、水滴がついたままにしておくとせっかくの透明感が失われてしまうので、美しく保つにはちょっとした心掛けが大切です。
ガラスのお手入れのポイントは、水分が残らないように、常にしっかりと乾拭きをすること。ガラスの表面に水分が残ると、水垢で白くなってしまいます。
白くなった水垢は、一度付いてしまうと乾拭きだけではなかなか取れなくなってしまうので、常日頃からせっせと乾拭きをすると◎。
気持ちのいい、透明感あるクリアなガラス天板を保てます。
軽い汚れであれば、跡が残りにくいアルコール除菌スプレーが有効です。
また、KANADEMONO のガラス天板には、強化ガラス(飛散防止フィルム貼り)を使用していますが、ガラス製品であるため、鋭利なものでガラス面をキズつけないようにする、極端に重いものを載せないなど、取り扱いには十分注意することも大切です。
ふだんのお手入れ
- 柔らかい布で乾拭きし、ホコリや小さな汚れをぬぐいます
- 汚れが付いた場合は水拭きで落とし、乾拭きで水分をしっかり拭き上げます
- 油汚れ等が落ちない場合は、薄めた中性洗剤や市販のガラスクリーナーをつけたやわらかい布で表面の汚れをとり、水拭きをして、最後に乾拭きをしてください
- 指紋などの軽い汚れには、キッチン用のアルコール除菌スプレーが便利です
4つのお手入れのポイント
① ポイントは、常日頃から柔らかい布で乾拭きしていただくこと。気持ちのいい、透明感あるクリアなガラス天板を保てます。
② マイクロファイバーを使うと、よりホコリや汚れを取り除くことが容易です。そばに1枚あると便利です。
③ 指紋などの汚れにはアルコール系が便利。エタノールとエッセンシャルオイル、精製水を混ぜて、オリジナルのスプレーを常備するのもおすすめ。
④ うっかり水やコーヒーなどをこぼしてしまっても、ただ拭き取るだけなので簡単。ガラス天板の嬉しいポイントです。
ラタン製品について
ラタンは、日本で藤(とう)と呼ばれる、東南アジアを中心とした熱帯雨林に生息するヤシ科の植物。
涼しげな雰囲気やナチュラル感で、リゾート風のインテリアにも人気です。
しなやかな弾力と強さから、チェアをはじめ多くの家具に使われますが、その多くが職人の手作業で編まれたもので、きちんとお手入れすれば何世代にもわたって使えます。
ラタンは内部の繊維が湿気を吸収・放出するため、表面はさらりとして夏場でもべたつかないのが魅力。しかし、極端な乾燥・多湿下では傷みやすくなります。
直射日光を避け、乾燥がひどい場合は、硬く絞った布で軽く拭いてあげると良いでしょう。多湿な環境では、しっかりと換気することでカビを予防します。
水に濡れても問題ありませんが、水気を拭いてから陰干しをすることが大切です。
加工にも環境負荷が少なく、エコな天然素材としても注目されるラタン。サステイナブルな素材として、しっかりとお手入れしながら長く愛用したいですね。
ふだんのお手入れ
- ホコリはブラシや掃除機で取り払い、乾いた布で乾拭きしてください
- 染みや汚れがついてしまった場合は、柔らかい布に薄めた家庭用中性洗剤をつけて軽くこすったあと、乾いた布で丁寧に水分をふき取ります。研磨剤や特殊洗剤、シンナーの使用は避けてください
- ホコリがたまりやすい編み目は、綿棒ややわらかなブラシを使うといいでしょう
ほつれが生じた場合は
- ささくれがある場合は、体や衣服を傷つけないように、はさみやカッターで取り除いてください
- ほつれ部分を整えて木工用ボンドで止め、布やビニールテープで縛って一晩固定しておきます。早めに対処することで広がりを防ぐことができます
2つのお手入れのポイント
① ホコリはブラシや掃除機で取り払い、乾いた布で乾拭きしてください。ホコリがたまりやすい編み目は、綿棒ややわらかなブラシを使うと◎
② ささくれがある場合は、体や衣服を傷つけないように、気づいた時点で、はさみやカッターで取り除いてください
真鍮製品について
真鍮は、銅と亜鉛を主原料とする合金です。 海水に対する耐腐食性が強いので、古くから船舶・建築・家具製造に使用されてきました。
時が経つにつれ、表面の酸化により、独特の風合いが生まれます。 その趣ある質感や高級感から、アンティーク家具やライトのパーツなどにもよくつかわれています。
KANADEMONO で取り扱う真鍮の金属脚は、無垢の真鍮材を使用しており、金属の特性上、酸化が生じやすく、時間の経過とともに、部分的な変色が見られる場合があります。
酸化が生じにくくなるようにクリアコートを施していますが、コーティングの上からでも酸化は進行します。
真鍮については、その独特な素材感と経年変化を愉しみ、愛着をもちながら、一点物の真鍮製品としてご利用いただければと思います。
ふだんのお手入れ
- 柔らかい布やブラシで、ホコリや汚れをこまめに落とします
- 真鍮は湿気に弱く、すぐに色がくすんでしまうので、ふだんから油分や水分が残らないように気をつけます。(特に皮脂は真鍮の酸化を早めますので、ご注意ください)
- 黒ずみやくすみが気になった時は、市販の磨き布などで磨くと、元の輝きを取り戻すことができます
お手入れのポイント
ふだんは、柔らかい布やブラシで、ホコリや汚れをこまめに落としていただくだけで、十分です。
油分や水分が残らないように気をつけます。特に皮脂は真鍮の酸化を早めるので、直接触らないように拭きましょう。
ファブリック製品について
暮らしの中で一番身近な素材のファブリック。 ソファやチェアなどのファブリック製品は、ポリエステルやコットンがよく使われています。
ポリエステルは、衣類でもよく使われている合成繊維材で、光沢のある質感と手触りのよさが特徴です。素材が強く、シワになりにくいので、いろいろな用途に利用されています。
コットンは、植物が原料の天然素材。吸水性や通気性に優れており、肌触りや質感のナチュラルさが特徴です。
コットンの気をつけたい点として、シワになりやすく洗うと縮むことがある、長時間日光にさらされると強度が低下し、黄ばみが出る場合があるので、少しケアが必要な自然素材です。
ソファやチェアのファブリック部分は取り外しできないものも多いので、ふだんからしっかりとお手入れしておきたいですね。
ふだんのお手入れ
- 表面を軽く叩き、掃除機などでホコリを吸い取ってください
- やわらかいブラシで表面のホコリを取り除くのもおすすめ
- 汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤をつけた柔らかい布で表面の汚れを取り(叩くようにして取る)、水拭きをして、最後に乾拭きをしてください
- 定期的に市販のテキスタイルプロテクターなどで、あらかじめファブリックを水や汚れから守るのも効果的です
お手入れのポイント
ふだんは、ブラシや掃除機などでホコリを取っておくだけで十分です。ハンディタイプの掃除機があると重宝しますね。
お好みで家具(ファブリック)用プロテクターを使い、大切な家具の布地を保護しておくのもひとつの方法です。
オイルフィニッシュ仕上げの家具のお手入れ
オイルフィニッシュは、天然木の風合いを活かすために、限りなく木肌のように見える自然系塗料を使用した仕上げの方法です。
植物油を主成分とした浸透性の塗装方法で、一般の塗装とちがって表面に塗膜を生成しないので、木目の美しさやしっとりとした質感がそのまま残ります。
木の呼吸を妨げないナチュラルな仕上げなので、塗装されているかどうか見分けがつかないほど、木肌そのものを感じられるのが魅力です。
保護膜としての塗膜がないため、最初はキズや汚れの付きやすさがありますが、その分補修方法も比較的簡単です。
キズやシミも「趣」として許容しながら、家具のお手入れを愉しむ第一歩としてぴったり。
半年程すると、オイルが硬化して安定してくるので、使い込むほどに自然な艶が出てきます。それまでの半年の間は、丁寧なお手入れを心掛けましょう。
ふだんのお手入れ
- ふだんは、柔らかい布で乾拭きしてください
- 定期的に、市販のみつろうワックスなどでお手入れされることをおすすめします
- 汚れがついてしまったときには、中性洗剤を薄めたタオルなどを浸して、よく絞ってから拭き取り、その後にぬるま湯で拭き取り、乾拭きしてください
- 化学ぞうきんなどは使用しないでください
キズや汚れがひどく付いてしまった場合は
- サンドペーパー(No.240~400)で木目に沿って軽くペーパーがけをします
- 市販のオイルワックスをウエスにとり、できるだけ薄く、木目に沿って全体にのばし、木材によく染み込ませながら拭き込んでください
- 塗装後すぐにオイルを拭き取ります。拭き取りには新しいウエスを使用して、しっかりと拭き取るのがポイント
- 半日ほど置いて乾くのを待ちます。完全に乾燥するまで(オイルの効果が出るまで)は約1週間かかります。それまでは、コースターやマットなど利用されることをおすすめします
お手入れのポイント
ふだんは乾拭きで簡単にケア。そして定期的に、市販のみつろうワックスなどでお手入れすることをおすすめします。
半年程すると、オイルが硬化して安定してくるので、使い込むほどに自然な艶が出てきます。それまでの半年の間は、丁寧なお手入れを心掛けましょう。