柔軟さと挑戦しつづける心を表現した
メリハリのあるオフィス
ビジネス開発支援やマーケティング支援など各種事業を手掛ける株式会社 Roseau Pansant (ロゾパンサン)。ファッション・アパレル、アートギャラリー、食品、住宅など、クライアントは多岐にわたります。Roseau Pansant(ロゾパンサン)とは、フランスの思想家・パスカルの「考える葦」の原文から付けた社名。有名な一文「人間は考える葦である」のとおり、「深く考える」「積極的に行動する」ことを会社の理念、文化、そして強みとしています。
高い志を抱き、情熱を持って難題に挑戦し続ける。
柔軟だけど折れることなく、水辺で根をしっかりと張り、伸びていく葦のように。
Roseau Pansant(ロゾパンサン)は、体幹の優れた企業としての強さと優雅さをさまざまなかたちで社会に提供しています。
アート感と心地よさを携えたエントランス
同社のオフィスは、都内の一等地で昭和、平成、令和と時代の移り変わりを見届けてきた築30年以上のビル内にあります。2012年12月の会社設立以来、順調に業績を伸ばしてきた同社は、設立10年の節目を前に、社員が約90名を数えたタイミングで、それまでの2フロアに加え、新たな1フロアを設けました。
2階のエントランスから目に入るのは、アート本の表紙が並ぶ木製シェルフのカウンターと、その奥に整然と並ぶデスク&チェア。オフィスなのにカフェのような心地よさです。
ゆるやかなゾーニングで会社を象徴する新フロア
420平米の新フロアは、仕切りは設けず、ゆるやかに3つにゾーニングされた空間。・南側:昼白色の照明をつかった、クリエイティブチームのデスク
・中央:暖色の照明をつかった、コンサルティングチーム、コミュニケーションデザインチームなど複数チームのデスク
・北側:開放的な雰囲気のミーティングスペース
会社を象徴するフロアにすべく、コーポレートカラーである「黒 × グレー」のモノトーンを締め色にし、ナチュラルで肩の凝らない空気感を漂わせたコーディネートをプランニングしました。どの位置からもフロア全体の様子が見渡せて、抜け感があるレイアウトです。
ちょうど取材した時期が、新入社員のウェルカムパーティ後のタイミングだったため、シルバー色のバルーンが浮かんでいます。イベント用のバルーンさえも、社風やオフィスにばっちりと馴染んでいるからさすがです。
クリエイティビティを生み出す
爽やかなデスク & チェアゾーン
通りに面した南向きの窓側4列は、Webサイトやコンテンツプランニングなどデジタルマーケティングを支援するクリエイティブチームの個人デスク。外光がたっぷり入り明るく爽やかな印象で、昼白色の照明を採用しています。このスペースに整然と並ぶのは、グレーのファブリック使いが洗練された印象の Modern Design デスクチェア。アーム部分が羽根のように広がる独特なフォルムが、クリエイティブチームの雰囲気にとても合っています。
落ち着いたライトグレーの色味の軽やかさ、また背もたれが高すぎず圧迫感がないので、37脚のデスクチェアが並んでも空間は広々とした印象です。
空間を立体的に見せる天井と照明
中央のデスクゾーンには、暖色の照明を採用。窓側と比べると、やわらかくあたたかみのある空気感でまとまっています。「照明を分けることで空間を立体的に見せるのがねらいです。中央は元々ルーバー天井仕様だったので、そのナチュラルな雰囲気に合わせて暖色の照明をセレクトしました」と教えてくれたのは、今回の新フロアの設計やコーディネートをプランニングした代表の上原さん。
「この照明の色を使ったゆるやかなゾーニングに合わせ、デスクチェアも窓側と中央でデザインの異なる2種のグレーファブリックチェアを選びました。色味を合わせて統一感を出したのもポイントです」
プロジェクトが生まれ、育つ
充実のミーティングスペース
このフロアの3つめのゾーンは、盆栽やアートが散りばめられた、充実のミーティングスペース。アイデアやフランクな意見が交わせるような、開放的な雰囲気につくられています。仕切りがあるスケルトンの会議室が1ヶ所、その他のオープンスペースには、テーブル & チェア席が3ヶ所設けられており、 KANADEMONO の THE TABLE とダイニングチェアを採用しています。
・写真奥 スケルトンの会議室 幅: 200 × 奥行: 120 cm × 2台(12人掛け)
・写真中央 オープンスペースのミーティングデスク1 幅: 180 × 奥行: 120 cm(6人掛け)
・写真手前 オープンスペースのミーティングデスク2 幅: 180 × 奥行: 120 cm(6人掛け)
・下の写真 レストルーム 幅: 180 × 奥行: 120 cm × 2台(8人掛け)
「ミーティングスペースは予約制の場所とフリーで使えるスペースを設けました。当社は事業を進める上で、社員同士のフラットなコミュニケーションをとても大切にしています。実際、時間帯を問わず、これらのスペースは頻繁に使用されており、社員に好評です」と社長室の牧口さん。
日々、ここから多くのプロジェクト案件が生まれ、進行しています。
長く使用するために求めた「無機質 < ナチュラル」
Roseau Pansant(ロゾパンサン)代表の上原さんが KANADEMONO を知ったのは、インターネットでサイトを見たことがきっかけでした。インテリアやアートに造詣が深い上原さんは、新フロア用の家具を探す目的以前から、D2C ブランドとしての KANADEMONO に注目していたといいます。
「フラットな意見が出せる環境づくりのためには、無機質なものよりナチュラルであることを重要視しています。KANADEMONO の家具は洗練されたデザインでありながら、素材の色や風合いを生かしたナチュラルな商品が多いので気に入っています」
さらに、社内で長く使用することを踏まえた上で価格のバランスが良かったことが商品購入の決め手となったそう。
ミーティングスペース用に計6台購入した THE TABLE の天板はすべてナチュラルテイストの定番、ラバーウッド ナチュラルをセレクト。脚はシンプルモダンなフォルムが特徴の TubeT のブラックを組み合わせました。
すっきりとしたスケルトン会議室
ホワイト脚と個性的なチェアでおもてなし
エントランスからもっとも近い場所に位置する、ガラスで仕切られた個室タイプのミーティングスペースは、来客対応に使用することが多い会議室。天板はその他のミーティングデスク同様、天板サイズをオーダーできる THE TABLE のラバーウッド ナチュラル で、幅: 200 × 奥行: 120 cm を2台並べています。 ガラスに当たる光の反射を受けて、明るい雰囲気を醸し出すこちらのスペースには、あえてホワイトのテーブル脚をセレクト。
チェアはコンパクトな背もたれのデザインと、フィット感のいい座り心地の Natural - Comfort デスクチェア グレーを 12 脚揃えました。おもてなしのスペースでも、こだわりのデザインとナチュラルテイストで品よくまとめています。
目線も対話もいつもフラット
リノリウム Nero カラーの社長デスク
フラットな社風を最も体現しているのが、代表上原さんのデスクです。フロア全体を見渡せる一角に、パーテーションなどで仕切ることなく、幅: 160 × 奥行: 80 cm 1台と、140 × 70 ㎝の THE TABLE / リノリウム Nero(ブラック)1台を合わせてL字型に配置しています。社員が上原さんに気軽に相談を持ち掛けることも日常的で、テーブル近くには簡易な椅子も用意してあります。人数や資料のサイズなどに合わせてテーブルをその場で動かすこともよくあるため、社長のデスクにありがちな重厚感メインの設えではなく、フレキシブルさが優先されています。
「 Nero(ブラック)は色がシンプルで好みだったので、ブラックアイアン脚との組み合わせも考えて選びました。写真やデザイン画が映えるのもこの色をセレクトした理由です。また、リノリウム独特のマットな素材感も気に入っています」
社員との距離が近く、常にコミュニケーションできる態勢が、健全な信頼関係を育める所以と言えそうです。
KANADEMONO のチェアがコミュニケーション向きな理由
一般的なオフィスチェアの場合、背もたれで身体全体をサポートするハイバックスタイルのデザインが多いことに比べ、KANADEMONO のチェアは座っている人の様子をうかがいやすいデザインであることが利点と語るのは、クリエイティブチームの一員である中村さん。「コミュニケーションの取りやすさは、この仕事にとってとても大事なんです。例えば、肩に力が入っている人は、今は集中しているのかもしれない、とか背後から見るとわかりやすいんですよね。今、話しかけられるタイミングかなと察することができますし、フロア内の雰囲気を見通しやすいという点でもこのミドルバックスタイルのデスクチェアが気に入っています。もちろん座り心地も満足しています。」
社員の未来を拓くライブラリー
棚板の幅のサイズが選べる THE SHELF / ラバーウッド ナチュラル × Black Steel は、幅: 120 × 奥行: 24 ㎝ を社内ライブラリーとして使用。ミーティングテーブルの樹種と合わせたラバーウッドのナチュラル色です。「良質なアウトプットのための継続的なインプットは、Roseau Pansant (ロゾパンサン) が大切にしている価値観のひとつです。特にインプットには、本からの圧倒的な情報を活用することを推奨し、同社の文化として定着しています」
そのため、社内ライブラリーの資料は原則貸出自由。シェルフには、マーケティングに関する専門書やデザイン、アート関連の本など、さまざまな資料が並んでいます。
「今はナチュラルな色合いがアイテムの多くを占めているので、今後はビビッドな差し色も加えていきたいですね」と今後のオフィスコーディネートについても構想を語ってくださいました。
フラットでありながら、社員の五感を心地よく刺激するしかけがプラスされていくオフィス。
ここから新しい価値の創造と提供により、“人が行動する機会”を創り出すという同社のビジョンにつながるアイデアが数多く生まれていくことでしょう。
https://roseaupensant.jp/
他にも紹介したい、ポイントいろいろ
数日前に行った新入社員のウェルカムパーティーのためにディスプレイしたシルバーバルーン。クリエイティビティに満ちた風通しのよいオフィスは、フラットな社風にも通じています。
まるでカフェのようなエントランス。ブックシェルフはエントランスウォールの役割を兼ねており、シェルフの向こう側に個人デスクが並んでいます。エントランスの左奥がミーティングスペースです。
留め具もなく無駄なものを一切削ぎ落した設計のシンプルアイアンハンガーラックは、生活感が出ないデザインなのでオフィスに置いても主張せず、空間に馴染むのが魅力です。
コーナーソファを置いたスペースは社員のリフレッシュタイムやランチで使用。「暮らし」×「花」 ガラス フラワーベース グレー HOURGLASS は、ランタンのようで花を活けていない状態でもテーブルに馴染みます。
ミーティングテーブルには配線トレー付きデスクを採用。ミーティングの際には各自の PC をケーブルに繋いで使用します。テーブル脇にモニターを設置し、画面の共有やプレゼンテーションもストレスなく進行できます。
ミーティングチェアには Simple - Modern ダイニングチェア 曲線×プライウッドを。背もたれのカーブと座面の安定感で、座り心地の良さが好評です。背もたれは Brown と Natural をテーブルごとに分けてセットしています。
ありそうでないシンプルなブラックのキャビネットワゴン。Artistic - Simple ファブリック デスクチェアは、長時間座っていても疲れないことに加え、オフィスチェア然としていないデザインが社員からも人気。
ミーティングスペースにはコンパクトな背もたれのデザインとフィット感のいい座り心地の Natural - Comfort デスクチェア グレーを12脚配置。人の出入りが多いスペースなので、キャスター付きなのもポイントが高いです。