コラム

インスタライブアーカイブ #2
プロが教えるインテリアコーディネートのコツ

照明のスペシャリストに聞く

スペシャリストをお招きして配信したインスタライブの様子を JOURNAL にてお届けするインスタライブアーカイブ。

今回はインテリアコーディネーターとしてご活躍中の谷口久美子さんに、KANADEMONO のアイテムをつかった、全く異なるテイストのスタイリングを2種類ご提案していただきながら、コーディネートのコツをレクチャーしていただきました。 こちらでは、インスタライブには入りきらなかったアイデアもご紹介。

すぐに真似したくなる、日々の暮らしをよりよいものにするポイントが満載です。


Lecture1
ホワイトが決め手のトライバルリラックス

トライバルリラックス

このコーディネートはどのようなコンセプトですか?


民族という意味がある「トライバル」と、「リラックス」をかけ合わせた「トライバルリラックス」というコンセプトで空間をコーディネートしました。

トレンドのアースカラーや天然素材などのナチュラルなテイストをベースに、エキゾチックなイメージのアイテムを組み合わせることで、南国のリゾート地のような、個性的ながらもリラックスできる雰囲気を表現しました。

リレーション画像

スタイリングのポイントは?


アイテム同士にカラーや素材などのつながりを持たせる「リレーション」をすることで、まとまりのあるコーディネートにしています。

例えば、今回はソファとクッションをソフトベージュで揃えたり、ラグの淡い緑をペンダントライトにも使っています。

素材だと、ソファの脚フレームとテレビボードの脚をオークで揃えたり、ラグと鉢を天然素材で合わせて統一感を演出しました。

ホワイトコーディネート画像

ホワイトコーディネートのコツは?


ホワイトはさまざまなカラーと合わせやすく、ついつい取り入れがちなカラーですが、いざホワイトでまとめようとするとお部屋が真っ白になってしまって、逆にメリハリがなくなった面白くないコーディネートになってしまうことも。

そういうときは、今回のコーディネートのようにパキッとしたホワイトをポイントで入れることによって、「ホワイトで引き締める」というテクニックをおすすめします。

そして、カフェテーブルやテーブルランプに目を引くようなパキッとしたホワイトを使っています。はっきりしたトーンのホワイトを入れることによって空間が締まり洗練された雰囲気を作れます。

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トライバル柄ラグ

トライバル柄のラグをうまくコーディネートするコツはありますか?


トライバル柄などの伝統的な柄のラグは多くのインテリアショップで見かけますが、かわいいと思っても、一見ハードルが高そうで挑戦しづらいという方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、色味や素材感を合わせたアイテムを近くに置くとまとまりやすいと思います。 シーグラスという天然素材で作られた大きな鉢も、ラグとの素材感が合っていて、空間がすっきり見えて素敵ですね。

また、他のアイテムで空間にホワイトをプラスするのも、たくさんのカラーを使ったラグがうまく中和されるのでおすすめです。

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鉢にも使えるバスケット

大きな鉢カバーに他の使い道はありますか?


今回コーディネートしたこちらの鉢は、鉢カバーとして使用していますが、収納グッズとしても使えるアイテムです。

リビングにぽんと置いて、肌寒いときのガウンや子供のカラフルな上着とかをサッと入れておけるような入れ物にすると、空間に生活感が出にくいですね。

おしゃれに収納できるということも大事ですが、家族のみんなが使いやすいような収納を心がけています。きれいに見えても使いにくかったら続かないですよね。

ワンアクションでできるような収納術だと、お子さまのいるご家庭でも取り入れやすいと思います。

小物使いのコツ

小物使いのコツはありますか?


時計やグリーンなどの小物をぽんと1つや2つ置いたときに少し寂しく見える場合は、3つの小物を三角形のように配置するだけで雰囲気が出やすいです。

三角形の法則イラスト

お気に入りのアートやアイキャッチとなるアイテムをあえて高さを変えて3つディスプレイすると、メリハリがついてこなれた印象に。ちょっとした小物も3つ以上まとめて置くことで目を引くようになります。

今回のコーディネートでは、ミラー、テーブルランプ、本が三角になっていますね。

その他にも、観葉植物が3本生えていたり、ペンダントライトを1灯ではなく2灯吊りにしてカフェテーブル上のグリーンと三角のバランスをとっていたり。このように三角形のかたまりをいくつか作ることで、リズムが生まれてよりハイセンスなお部屋になります。

三角形の法則画像

高さだけではなく、奥行きを使って三角をつくるのもいいですね。 上から見たときにも三角形になる様に配置すると奥行きが生まれ、空間に立体感が出ます。

簡単にバランスが取れるのでぜひ覚えておいていただきたいテクニックです。
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  • アイテム同士にカラーや素材のつながりを持たせるリレーションをすることで、まとまりのあるコーディネートに
  • パキッとしたホワイトをポイントで入れることによって、「ホワイトで引き締める」
  • バスケットを使ったワンアクションでできる収納術で、生活感が出にくい空間に
  • 小物は三角形を作るように配置するとバランスが良く見える
トライバルリラックス使用商品
このコーディネートで使用したアイテム

Lecture2
上品さの中に絶妙な抜け感を演出したアーバンスマート

素材によって光り方が違うシェードのいろいろ

このコーディネートはどのようなコンセプトですか?


こちらはアーバンスマートというコンセプトで、都会的+すっきりとしたイメージです。

浮かんだ人物像は、共働きの流行に敏感なご夫婦です。 KANADEMONO のお客さまにもそういった方は多いのではないでしょうか。

ダイニングテーブルは、リノリウムの Mauve という少し赤みがかったブラウンのような上品な色合いの天板と、都会な雰囲気のステンレス脚を組み合わせ、大人っぽい上質な空間に仕上げました。

ダイニングテーブルとチェア4脚

こちらのスタイリングのポイントは?


無難にやりがちなコーディネートとしては、全て同じチェアで揃えるということが多いと思うのですが、より個性を出すために素材が異なるチェアを3種類組み合わせました。上品な印象の中にも、絶妙な抜け感を演出することができ、居心地のいい空間に仕上がります。

なかなかバランスを取るのが難しいときは、クリアカラーのチェアをプラスすると、中和されてまとまりの良いコーディネートになりますね。

また、全体的にスタイリッシュな雰囲気のコーディネートですが、天板にやさしい色味を取り入れることで空間に馴染みやすい、温かみを感じる絶妙なコーディネートになります。

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素材によって光り方が違うシェードのいろいろ

カラー選びのコツは?


コーディネートをまとめやすいカラー数は、基本的に3色と言われてます。今回のコーディネートでは4色くらい使用しているのですが、主張しないような他のカラーと合わせやすいネイビーやグレーなどを取り入れることで、すっきりとまとめています。

また、ソファやテーブル天板などの大きなアイテムはそのカラーの印象が強くなります。近くに飾るアートは、カラーのリレーションを意識しながら選んでいただくと、うまく調和が取れますね。リレーション効果でまとまり感も与えつつ、アートにあしらわれた優しいピンクが、空間全体の印象を柔らかくしています。

KANADEMONO のアートを見る
  • 個性を出したいときは素材が異なるチェアを組み合わせる
  • 透明のプラスチック素材のチェアを取り入れると、中和されてまとまりやすい
  • コーディネートは基本3色に絞るのがおすすめ
  • 4色以上使用する場合は、主張しないカラーをチョイスしたり、リレーションを意識する
  • スタイリッシュな雰囲気の空間も、やさしい色味を取り入れることで、温かみを感じる絶妙なコーディネートに
アーバンスマート使用商品
このコーディネートで使用したアイテム

視聴者さんの質問に答えていただきました

視聴者さんの質問に答えていただきました

洗練された空間にしたいのですが何から始めればいいですか?


やっぱり、まずはお片付けからです。本当に必要なものだけを残して、その必要なものを使いやすいようにしていきましょう。

いくらインテリアがきれいだったりコーディネートが素敵でも、そこにものが溢れていたら良さは半減してしまいます。

あとは衝動買いをしないことも大事ですね。 お店で一目惚れをしたりとか引っ越しの日が迫ってるなどの理由から、勢いで買ってしまい、サイズや色が合わなかった、雰囲気が合わなかったという話をよく聞きます。

買いたいものの画像を実際に画面上でレイアウトしてみて、調和がとれてるか確認をしてから購入すると、ベストなものが買えると思います。



部屋の雰囲気をガラッと変えたいのですがどうすればいいですか?


面積の大きいラグやカーテンなど変えると、イメージを大きく変えることができますね。特に床はお部屋全体の印象にすごく影響します。私も、新築のコーディネートをするときに一番こだわっているのが床なんです。

インターネットでよく見かけるフロアタイルなどを使えば、床の模様替えをすることも簡単です。木目のカラーバリエーションだけでなく、大理石などの幅広いデザインがあります。並べて置くだけのものであれば、賃貸のおうちでも気軽にDIYが楽しめますね。

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DIYに挑戦したいのですが、コツやポイントはありますか?


引っ越しや新居を建てるという方じゃない限り、家具を全部買い替えるのは難しいですよね。

アイテムの形はいいんだけど色味が合わないというときは買い換えるのではなく、塗り替えたりもします。 自分でやったら愛着も湧くし長年使いたいと思いますよね。今手元にある家具を生かすというものが一つでもあると、気持ちよく段階を進んでいけるのではないかと思います。

あとは、素材感にこだわるのもポイントです。

例えば、最近ワークスペースやキッズルームのテーブルを自分で作る方も多いと思います。脚にカラーボックスを使用して作成したいとき、天板も手軽なもので済ませてしまうと、どうしてもチープ感が出てしまいます。

KANADEMONO は天板と脚を別売りしているので、天板だけ買って組み合わせることができます。24色から選べるリノリウム素材の天板だとカラフルなものもあるので、キッズルームにも最適ですね。

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コーディネートを1から考えるときはどの順番で考えるのがおすすめですか?


気に入ったものを1つ選ぶことから始めるのがおすすめです。

インターネットやお店などで、1つお気に入りのアイテムを見つけてそこから繋がりを考えて揃えていきます。お気に入りのアイテムが見つからないと言う方は、好きなテイストのコーディネート画像を集めてみると共通している点や好みの雰囲気がわかりやすいと思います。 KANADEMONO では、4種類のテイストごとに分けてスタイリング例を見ることができるので、好みのテイストが分かりやすいですね。

好みの雰囲気が分かり、そのテイストでインテリアを揃えていきたいというときは、面積の大きいものから揃えていくのがおすすめ。 大きなものから決めていき、お部屋の大まかな印象を定めてから、小物などを揃えていくとバランスを調整しやすいです。

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お伺いしたのは・・・

インテリアコーディネーター谷口久美子さんの紹介
インテリアコーディネーター 谷口久美子さん

大学にて建築、インテリアを学んだのちリフォーム会社に就職。結婚・出産で退職後、現在はフリーランスで千葉県柏市を中心に活躍中。インテリアだけでなく片付けや収納計画、リフォームなどのメニューを組み合わせて、理想の住まいへのプランを提案&サポート。
Instagram(kumiko_taniguchii)にて、インテリアやDIY情報を発信。
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