KANADEMONO 導入事例#32
東京大学 大学院理学系研究科 楊井研究室

古民家カフェをイメージした
研究室らしくないスペースづくり
東京大学の本郷地区キャンパス内、理・化学本館にある楊井研究室には、教員、事務担当、博士(研究者)と大学院生、学部生の20名程が集います。以前は3つのスペースに分かれていた部屋をつなげてオープンスペースにした研究室には、THE TABLE やデスクチェアを中心に KANADEMONO の家具が多数導入されています。家具選びのポイントや、レイアウトがもたらす効果について、東京大学 大学院理学系研究科 化学専攻 教授の楊井伸浩さんと研究室の皆さんにお話を伺いました。

楊井教授が東京大学に着任したのは、2024年9月。その約1カ月前より、学内のさまざまな研究室を見学し、その中でひと際インテリアにこだわりのある研究室で使われていたことをきっかけに KANADEMONO の家具を知りました。
「研究室のコーディネートテーマは古民家カフェのような居心地のいい空間」。そう決めた理由を楊井教授は次のように語ります。
「大学の研究室といえば、個人のデスク間は衝立で仕切られているようなイメージが一般的です。コロナ禍が明けてリモートもスタンダードになった今、学生たちメンバーが研究室に来る意味は、自由に気軽にインタラクション出来る場であること。そのために居心地がいい、例えるなら古民家カフェのような空間を作ることにしました」
建物は築60年が経過し、使い込まれた印象。そこで、外は年月を重ねた味があるが、中は洗練されていて居心地のいい空間にまとめる要として、KANADEMONO の家具を決めたそう。また、導入にあたっては、KANADEMONO のコーディネートサービスを利用しました。
「研究室のコーディネートテーマは古民家カフェのような居心地のいい空間」。そう決めた理由を楊井教授は次のように語ります。
「大学の研究室といえば、個人のデスク間は衝立で仕切られているようなイメージが一般的です。コロナ禍が明けてリモートもスタンダードになった今、学生たちメンバーが研究室に来る意味は、自由に気軽にインタラクション出来る場であること。そのために居心地がいい、例えるなら古民家カフェのような空間を作ることにしました」
建物は築60年が経過し、使い込まれた印象。そこで、外は年月を重ねた味があるが、中は洗練されていて居心地のいい空間にまとめる要として、KANADEMONO の家具を決めたそう。また、導入にあたっては、KANADEMONO のコーディネートサービスを利用しました。

色と素材の違いで
ゆるやかにエリアをわける THE TABLE
幅 180 × 奥行 50cm の THE BOARD / リノリウム 全24色 と THE LEGS / スクエアバー × Black Steel / 4本セットの組み合わせは、2人掛け席として5組導入。天板は、黒にはない落ち着きを感じられる Iron カラーを選びました。「KANADEMONO のデスクは材質やサイズを細かく選べる上に、おしゃれで比較的取り入れやすい価格と聞いていました。ある程度まとまった数が必要でしたので、コーディネート案はご相談して何パターンか出していただき配置を検討しました」
と語る楊井教授は、特任助教の西村さんらと共にショールームを訪ね、たくさんの椅子に座って試したとのこと。

また、同じく天板のカラーを Iron で揃えた大型サイズの THE TABLE / リノリウム ブラック・ブラウン系 × Black Steel は、幅 180 × 奥行 100cm の4人掛けで、研究室の中央に島として配置しました。
どちらにも配置している Modern Design デスクチェアは、背もたれも高くない上、コンパクトなのに座面が広く、性別を問わず座りやすいと好評です。
どちらにも配置している Modern Design デスクチェアは、背もたれも高くない上、コンパクトなのに座面が広く、性別を問わず座りやすいと好評です。

広めの天板サイズが
研究や執務をサポート
壁に向かってL字型に計7台設置したのは、THE TABLE / ウォルナット × Black Steel(スクエアバー脚)で、天板のサイズは 幅 120 × 奥行 60cm です。「Postdoc(ポストドクター:博士研究員)や教員、事務担当のデスクとして、幅、奥行き共に広めのサイズでオーダーしました。ウォルナットの天板は、研究室のテーマでもある古民家カフェの雰囲気に一番忠実な材質と色です」と楊井教授。
オープンスペースでありながら、天板の違いでエリアをゆるく分けることに成功しています。 チェアは Low - Style All Black 座面を低くできる デスクチェアを採用。
「研究はやはりデスクワークが多いので、長時間座っていても出来るだけ苦にならない椅子選びにこだわりました」と、西村さん。

ウォルナットの THE TABLE と学生たちが座るリノリウムの THE TABLE の間にゆるやかな仕切りとして配置したのは、Montana Free 333000(※法人限定商品)。
シェルフに収納しているのは、教員所有の資料ですが、他の研究者たちも気軽に閲覧できるライブラリーとして活用しています。
シェルフに収納しているのは、教員所有の資料ですが、他の研究者たちも気軽に閲覧できるライブラリーとして活用しています。

自然に集い、語らうための
スタンディングデスク&ハイスツール
入口側のスペースに配置したのは、THE TABLE / スタンディングデスク × 無垢 ウォルナット × Black Steel(幅 170 × 奥行 70cm)と、6脚の Craft - Comfort クラフトスツール ビーチ天然木 High / Brown。すぐ横には冷蔵庫やコーヒーマシンなどを置き、カフェコーナーのような設えです。
「皆が自然に集まって話す場所が欲しいと思っていました。コーヒーを飲みながら一息ついたり出来ますし、私はほとんど毎日ここでお弁当を食べています。スツールも予想以上に座面に安定感があって座りやすいですね」と楊井教授。

オープンであることが
学生やスタッフ間のインタラクションを促す
「スタンディングデスクは気分を変えるのにもちょうどいいですし、夜はこのスペースでピザパーティーを開いたこともあります」と語る西村さん。中目黒のショールームを参考に導入を決めたというスタンディングデスクとスツールの上部には、Wide Round Shape Pendant Light でカフェ風の演出をしており、「研究室は無機質になりがちなので、あたたかく居心地がいい空間にしたい」という思いにぴったり合致しました。
「研究室では、無機化学の分野で社会に役に立つものを作ろうと、各人が研究テーマを持ち、日々研究を進めています。しかし研究は一人で簡単に完成するものではなく、学生やスタッフ間のインタラクションが必要不可欠です。このスペースはそれがしやすい雰囲気づくりにも一役買っています」
カフェスペースを設けたりレイアウトをオープンタイプにした狙いを語る楊井教授の言葉に、皆さんも納得の顔。

照明選びでオフィスや教室のイメージを脱却
こだわりは照明のセレクトにも表れています。備え付けの蛍光灯はやめて、中央には Flat - Slim Office Hanging Light Black を、個人のデスクの上には、Matte Black Mini Shade Pendant Light を取り付けました。「研究室や教室でこの照明にしているところは、あまりないですよね。初めてこの研究室を見た人は大抵驚くようです」
夜はさらに雰囲気が出るというこれらの照明ですが、電設工事がやや大がかりになり、当初の予想より手間がかかったとのこと。その分、満足度は高いといいます。

2カ所の出入口脇には、KANADEMONO の人気商品、シンプル アイアン ハンガーラック Black(幅 90cm)と、ミニマル アート ハンガーラック、さらにシンプル アイアン ハンガー type B を計20本設置しています。
「個人スペースは限られていますし、椅子に掛けるとだらしなくなってしまうので、アウターが掛けられるハンガーラックは重宝しています」と西村さん。
どうしても物が増えてしまいがちなので、共有スペースをいかにスッキリ整えることができるかは、やや課題とのこと。収納用品やデスク周りのアイテムも KANADEMONO の家具のテイストに合わせた色や質感のものを探して揃える工夫をしているそうです。
「個人スペースは限られていますし、椅子に掛けるとだらしなくなってしまうので、アウターが掛けられるハンガーラックは重宝しています」と西村さん。
どうしても物が増えてしまいがちなので、共有スペースをいかにスッキリ整えることができるかは、やや課題とのこと。収納用品やデスク周りのアイテムも KANADEMONO の家具のテイストに合わせた色や質感のものを探して揃える工夫をしているそうです。

コーディネートサービスを活用し
求めるスペースを追求
内装材や扉の色などは導入予定の家具決定より後に決まったという楊井研究室。こだわり抜いたおかげで、自分の家より落ち着くと語る学生もいるのだとか。「今後、学生も増えるので今のレイアウトに加え、もう一つ島が必要になります。4~8席増やすことはすでに決まっており、それらも踏まえてレイアウトを検討してきました。限られたスペースだからこそ、床や壁との相性など、トータルコーディネートをプロに相談できたのは良かったです」と、ここまでを振り返る楊井教授。
実は KANADEMONO 以外のショールームにも足を運び、実物を見て自分たちのイメージに合うかどうかを判断したそう。研究者ならではの研究と検証は、空間づくりに大いに役立てられていました。
居心地の良さにこだわった楊井研究室で、世界をもっとよくする無機化学の活用のための研鑽は続いていきます。
東京大学 大学院理学系研究科 楊井研究室
アップコンバージョン、超核偏極、量子センシングの3つのテーマで、「分子」と「光」の力を駆使した研究を行う。金属錯体などの無機化学で環境、医療、量子情報科学に革新をもたらす「新材料、新機能」の実現と実用化を目指し、社会に貢献することを目的に研究・論文発表・講演等を担う。楊井教授が代表を務める光化学をアウトリーチするためのチーム「ピカリかがく」の活動も展開中。
https://sites.google.com/view/yanai-lab-jp
アップコンバージョン、超核偏極、量子センシングの3つのテーマで、「分子」と「光」の力を駆使した研究を行う。金属錯体などの無機化学で環境、医療、量子情報科学に革新をもたらす「新材料、新機能」の実現と実用化を目指し、社会に貢献することを目的に研究・論文発表・講演等を担う。楊井教授が代表を務める光化学をアウトリーチするためのチーム「ピカリかがく」の活動も展開中。
https://sites.google.com/view/yanai-lab-jp
他にも紹介したい、ポイントいろいろ

計17灯取り付けた Matte Black Mini Shade Pendant Light。壁付けシェルフとの相性もぴったり。

楊井教授もこの席でランチするのがルーティンという、カフェでも人気の座り心地のいいクラフトスツール。

Gray と Light brown の2色を9脚ずつ採用した Modern Design デスクチェア。ふんわりと身体を包み込むような座り心地が魅力。

華奢なデザインが魅力のシンプルアイアンハンガーは、一筆書きのような無駄のないラインがスタイリッシュ。使っていない時もさまになります。
東京大学 大学院理学系研究科 楊井研究室
レイアウト
