家具によくつかわれる木材について

素敵なバーチ材ウッドチェアの使用例

かなでものでは、いろいろな種類の木材の家具を扱っています。

木がもつ温もりや柔らかな風合い、美しい木目の表情、使えば使うほど味わいが出てくる点など、魅力の多い木材は「素材感」や「質感」にこだわるかなでものにとって、なくてはならない素材。

サイズオーダーできるテーブルの天板については、全部で10樹種をご用意しており、こちらの木材の特性については、LIBRARY にて紹介しています。



「木」といっても、種類によってその特性や個性はさまざま。

世界三大銘木材といわれている、チーク、ウォルナット、マホガニーをはじめとして、古くからヨーロッパなどで多くの木がその特性に合わせて多種多様に重用されてきました。

自分の部屋にある家具でつかわれている木材が、どのエリアの原産でどのような歴史をもっているのか、想いを馳せてみるのもいいかもしれません。

こちらのページでは、家具材としてよくつかわれる全9種類の樹種の特徴について簡単に紹介をしています。

家具によくつかわれる木材

オーク

 オーク

オークとは

オークは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。世界中で数百種類存在し、日本ではナラ(ミズナラ)とよばれる、秋にどんぐりがなる木にあたります。

ひと際大きく立派に成長するため、古くから「森の王(King of Forest)」とよばれ、ヨーロッパの神話にも登場するなど、聖なる木として崇められてきました。

丈夫な硬さが魅力で、中世より床材や大型家具を中心に、船舶用材、ワインやウイスキーの樽など様々な用途に使用されています。

どんぐり

オーク材と人々の暮らしのつながりを辿っていくと、その歴史は2000年以上も前に遡るとのこと。

古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡からはオーク材の家具が発掘されており、昔から人々がオーク材に慣れ親しんできたこと、オーク材が人々の暮らしに欠かせない存在だったことがよくわかります。

オークのワイン樽

北米産のホワイトオークは、とても頑丈で耐朽性に優れ、心材(丸太の中心部)は腐食に強いことから、ウィスキー樽やワイン樽として使用されていることはとても有名な話。

また、ワインを味わい深くするタンニンを他の木材よりも多く含んでいるといわれています。このタンニンは前述したとおり、腐食に強く害虫を防ぐ効果もあるそうで、オーク材がフローリング材として広く使われているのも納得です。

オーク

最高峰のオークといわれた北海道のミズナラ

日本においても、オークにあたるミズナラが明治時代より家具や内装材としてつかわれていました。北海道産のミズナラは最高峰のオークと言われており、英国のアンティーク家具には、当時輸入された北海道のミズナラも多く使用されているとのことです。

残念ながら、現在はミズナラの木材の量そのものが少なくなってしまったので、ほとんど市場に出回っていませんが、近年まで日本から輸出されていた木材です。

オーク

味わい深い経年変化、ユニークな虎斑

オーク材は、ナチュラルな明るい色味をしていますが、時を経るごとにその色味に深みが増し、経年変化を愉しむことができます。

表情豊かな木目や、稀に見る虎斑(トラフ)と呼ばれる杢(モク:木目に現れる特徴的な模様)も人気の理由のひとつ。文字通り、トラ模様のような縞状の木目は、貴重なオークの個性とされています。

強硬さと耐久性から、日本でも住宅や店舗、公共施設の床材として幅広く活用されているオーク材。家具材としても人気があり、かなでものでもよくつかわれています。

オーク

ダイナミックで美しい木目

オーク材の一番の魅力は、はっきりとしたダイナミックな美しい木目。通常丸太の挽き方によって2つの異なる模様が見られますが、オークの場合はそのちがいがはっきりと見られます。

「柾目(まさめ)」※1 では直線的でまっすぐに流れる清楚な木目が、「板目(いため)」※2 では曲線が描く豊かな表情が現れます。

柾目と板目が織りなす美しい文様は、見る人の目を愉しませてくれます。

※1 ※2
柾目(まさめ)・板目(いため)とは、丸太から板に加工する際の製材方法による木目の出方の違いのことをいいます。

年輪に対しのこぎりを垂直方向に入れ、丸太のちょうど真ん中あたりを切り出すと「柾目」という縦じま模様の木目に。水平方向に入れ、丸太の中心からずれた部分を切り出すと「板目」というタケノコの断面のような木目が現れます。


板目と柾目

オーク材の特徴


  • 明るくナチュラルな色味でやさしい雰囲気
  • 耐朽性・耐水性が高く、腐食や劣化が生じにくい
  • 湿度・温度による変形が比較的生じにくい
  • はっきりとした美しい木目
  • 個性的な「虎斑」が稀に現れる
  • 経年変化により褐色に味わい深く変化する
  • 広葉樹であるため、木の硬さは硬め

Playful × Wood 天然木のダイニングチェア

フレームにオーク材、座面と背もたれにはオーク突板を使用した丸みのあるチェア。北欧家具らしい、実用的+温もりに溢れたデザインです。

THE TABLE ガラス × H 木製脚 オーク無垢材

オーク無垢材の存在感と、ガラスの透明感を生かして仕上げたテーブル。洗練されたナチュラル感の溢れる佇まいが素敵です。

品種 ブナ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.68~0.75g / cm3
強度 硬め
色調 辺材は淡黄白色、心材は黄褐色~赤褐色(辺心材の区別は明瞭)
産地や品種により黄白色ものから赤みの強いものまで幅広い
産地 北米、ヨーロッパ、日本(ミズナラ)
主な用途 家具、床材、建築材、船舶材、洋酒樽など

チーク

チーク

チークとは


チークは、インドネシア・タイ等の南アジアから東南アジアにかけて生息するクマツヅラ科の落葉広葉樹。
ウォルナット、マホガニーと並んで、世界三大銘木のひとつと言われる高級木材です。

美しい光沢と優れた硬質性から、日本では「木の宝石」ともいわれており、海外では「King of Timbers (木材の王)」「King of Hardwoods (硬材の王)」などとよばれています。

チーク船舶材

船舶材として活用


チークは2000年以上も前から、船舶材として使用されてきたことが、ローマとインドの貿易ルート上で発見された船より明らかにされています。

チークの大きな特徴は、木材自体に良質な天然の油分が豊富に含まれていること。
手で触れたときのしっとりとした質感はチーク特有のもの。また時が経つとロウ状の成分が材面に染み出し、材が深みの増した落ち着いた色合いになるので、経年変化を十分に愉しむことができます。

この油分のおかげで、チーク材は耐水性、耐湿性、耐腐食性において非常に優れており、古くから軍艦や客船の甲板や内装などに使用されていました。

チーク

重用されてきたチーク材


天然木は、乾燥や湿気により反ったり割れたり、膨張・収縮したりと外気の影響を受けやすいものですが、チーク材は、寸法の安定性が高いことでもよく知られています。

伐採直後は水分を多く含むため、乾燥に時間がかかり、反りや割れが生じますが、きちんと乾燥させたチーク材については、安定性が高く、狂いの少ない材になるため、精度が必要とされる家具やフローリングなどに重宝されています。

このように世界中で珍重されてきたチークですが、1960年代から天然林の枯渇が問題視されるようになり、伐採が段階的に制限されています。

残念ながら、年々チークの天然林は減少しており、天然のチーク材は現在ほぼ見かけません。市場に出回っているチーク材はインドネシアなどで植林計画された樹齢の長いチーク材を使用していることが多いようです。

チーク

チークの美しい経年変化


チーク材は、明るめイエローブラウン〜黄金色のような色味をしています。 チークは時間とともに表情が美しくなるといわれており、時を経るごとにその色味に深みが増し、いわゆる「チーク色」になります。

若いチークには、暗色の長いスジのような縞、ミネラルストリーク(樹木の根から鉱物が混入し、スジ状になったもの)やシミのような模様がよく現れます。

時間の経過とともに、このようなスジやシミは薄れ、色ムラも穏やかに落ち着き、チーク特有の高級感や重厚感を感じさせる材となります。

チークは経年変化を十分に堪能できる木材のひとつなのです。


チーク材の特徴


  • 世界三大銘木のひとつ
  • 油分が多く表面はしっとりとした質感
  • 耐水性、耐湿性、耐腐食性が非常に高い
  • 虫害に強い
  • 比較的反りが生じにくい
  • 木材の硬さは、やや硬め
  • 明るい黄金色から深く落ち着いたブラウンに変わる経年変化を愉しめる
  • 黒色の縞模様などが現れる場合がある

Handmade × Natural チーク無垢材 ラウンド サイドテーブル

チーク無垢材を贅沢に使いハンドメイドで仕上げたサイドテーブルは、自然の美しさをダイレクトに感じさせる逸品。経年変化も愉しめます。

Handmade - Natural チーク無垢材 サイドテーブル マガジンラック付

こちらのマガジンラック付きサイドテーブルは、洗練されたフォルムとともに、チークの木目や節の美しさを存分に愉しめます。

品種 クマツヅラ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.57~0.69g / cm3
強度 硬め
色調 辺材は黄白色、心材は濃い金褐色(辺材は幅が狭い)
暗色の縞模様が描かれ、色調に影響をもたらす
産地 東南アジア
主な用途 家具・キャビネット材、彫刻材、船舶材、建築材など

ビーチ

ビーチ

ビーチとは


ビーチは、ブナ科ブナ属の落葉広葉樹。日本では「ブナ」と呼ばれている木です。
ヨーロッパでは、その貫禄のある容姿から「森の女王 (Queen of the Woods)」と呼ばれています。

ヨーロッパや北欧では、古くからビーチを家具材として重宝してきました。 一方日本では、漢字で「木」「無」と書いて「橅(ブナ)」と書くとおり、使い道の「無い」木として扱われてきた木材。

伐採後は腐りやすく、乾燥時に反りが激しいため、建築材や家具材としては使えない木とされていたのです。

現在は人工乾燥や防腐処理の技術が進歩したおかげで加工需要が増え、ヨーロッパでは最も多く使用されている広葉樹のひとつと言われています。特にデンマークでは家具に使われる木材の中で一番需要が高いそうです。

ビーチ材

きめの細かい肌目と虎斑


ヨーロッパ・ビーチは、淡くピンクがかった乳白色の色調をしています。ブナ材同様、肌目はきめ細かく、硬く滑らか。また柾目には、虎斑(トラフと呼ばれる小さな斑点)が現れるのも大きな特徴です。

塗装性がよいため、濃い色合いにしたアンティーク家具もよく見られます。 強度・粘度が高く、弾力性があるので、曲げ木加工を施したチェアや、北欧やイギリスの名作家具で使用されていることも多い木材です。

1949年にデンマークの家具デザイナー、ハンス J. ウェグナー(Hans J. Wegner)が生み出した、曲線が美しい CARL HANSEN & SON の"Yチェア"は有名です。


ビーチ材の特徴


  • 乳白色から黄褐色の素朴な雰囲気
  • 木目はきめ細かく、硬く滑らか
  • 北欧家具・アンティーク家具にも広く使われている
  • 粘度が高く、弾力性があるため曲げ加工に適している
  • 接着性がよく衝撃に強い
  • 反りや割れといった狂いが生じやすく天板などには不向き
  • 変色しやすいが、塗装性が良いためカラー塗装を施す場合も多い

Natural-Craft ペーパーコード チェア ビーチ材

ビーチ材のやさしい雰囲気、ペーパーコードのナチュラル感に、スタイリッシュなデザインが映える、北欧スタイルのチェア。

ビーチ無垢材 アンティーク調 ウォールミラー 40 × 120

木肌の温もりを活かしてオイルフィニッシュで仕上げたビーチ材のミラー。アンティーク調のデザインで、空間をシックな雰囲気に見せます。

品種 ブナ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.63g~0.72g / cm3
強度 やや硬め
色調 淡くピンクがかった乳白色~黄褐色(辺心材の区別は不明瞭)
産地や品種により白っぽいものから淡い褐色を帯びたものまで幅広い
産地 ヨーロッパ、北米
主な用途 家具材(特に曲げ加工したもの)、内装材、楽器、木製玩具など

バーチ

バーチ

バーチとは


バーチは、主に北米やヨーロッパの寒冷地に育つカバノキ科シラカンバ属の落葉広葉樹。高さは30mにも達する樹木です。

日本では「樺(カバ)」もしくは、見た目や性質がサクラに似ていることから「カバザクラ」と呼ばれて代用されることもあります。

耐朽性はやや弱いものの、水やキズ、摩擦に強く、衝撃吸収力にも優れているため、家具だけでなくフローリング材としてもよく用いられている木材です。

フィンランド産のバーチは、北欧家具にもしばしば利用されることで知られています。
バーチ材

淡く清潔感のある雰囲気


産地や色味の違いによって「イエローバーチ」「ホワイトバーチ」と区別されることもありますが、いずれも優しい木目で色のコントラストが少ないため、均一な仕上がりになるのが特徴。

主張しすぎないやさしい木目なので、幅広いインテリアに馴染むデザインを実現できます。

年数を経ても色が変わりにくいのも、バーチ特有の特徴のひとつ。清潔感の漂う淡い色味は、ナチュラルテイストを好む方にも根強い人気があります。

すべすべときめ細やかな木肌は塗装や着色にも適しており、美しい仕上がりを見せます。


バーチ材の特徴


  • 淡く上品な色合い
  • 木目や色の差が少なく、均一な表情
  • 木肌はきめ細かく、肌触りがよい
  • 経年変化による色の変化がほとんどない
  • 耐朽性はやや弱く、虫の害を受けることもある
  • 耐衝撃に優れており、キズや水、摩擦にも強い
  • 北欧家具や雑貨にもしばしば使われる
  • ほのかにツヤがあり塗装や着色にも適している

Hexagon Cotton Wood Floor Lamp

柔らかな表情のファブリックシェードに、バーチ無垢材を合わせて温かみをプラスした、ナチュラルモダンなフロアランプです。

Lovely - Compact  ダイニングチェア バーチ材 2脚セット

置くだけで絵になるデザインのバーチ材チェアは、どこに触れてもすべすべと滑らかで、丁寧でやさしい印象を与える仕上がり。

品種 カバノキ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.65g~0.70g / cm3
強度 やや硬め
色調 辺材は淡黄白色で、心材は淡い黄褐色~紅褐色(辺心材の区別は明瞭)
産地や品種により白っぽいものから淡い褐色を帯びたものまで幅広い
産地 北米五大湖周辺、ヨーロッパ
主な用途 家具材、内装材、合板材、キャビネットなどの表面化粧材

ポプラ

ポプラ

ポプラとは


ポプラは、アパラチア山脈を中心に北米東部に広く生息する、モクレン科ユリノキ属の落葉広葉樹。イエローポプラ、もしくは花がチューリップに似ていることから、チューリップウッドと呼ばれることもあります。

樹高40mにおよぶ大樹ですが、成長が速く樹林面積も広いため、安定供給が可能な木材として知られています。

日本で街路樹などによく見られるポプラは、ヤナギ科の広葉樹で全く異なる樹木。木材としてのポプラという場合、北米産のイエローポプラを指すのが一般的です。

ポプラ

DIYでも人気のポプラ材


軽量でやわらかいポプラ材は加工が容易な一方、耐朽性や耐水・防虫性には弱いため、屋内の用途に使われるのが一般的。アメリカでは内装材や家具材として広く使用され、欠かすことのできない木材となっています。

辺材は白く、カットしたばかりの心材はオリーブグリーンのような緑を帯びた色をしていますが、光にさらされることで灰褐色に変化します。

くすんだ緑灰色に白のコントラストがポプラ材の特徴ですが、淡い色合いと通直な木目は控えめな印象。全体的にナチュラルな雰囲気の木材です。

緻密な木目は塗装のりが良く、様々な種類の塗装に馴染むため、DIYにも人気の樹種といえるでしょう。


ポプラ材の特徴


  • グリーンを帯びた灰褐色と白色のコントラストが特徴
  • 全体的に淡く白っぽい色味とまっすぐの木目
  • やわらかく軽量で加工がしやすい
  • 乾燥性がよく、狂いが生じにくい
  • 耐朽性は低く屋内での用途が一般的
  • 供給量が多く価格が安定している
  • 木目が緻密で、塗装のりがよい

Retro-Modern コンパスレッグ チェア

ポプラ材のプライウッドに、ラッカー塗装を施したコンパスレッグチェア。落ち着いた色味にスチール脚が映える、レトロモダンなデザインです。

Retro-Modern コンパスレッグ チェア

塗装のりがよく、光沢のある美しい仕上がりに。うっすらと見える木目がチェアに豊かな表情を与えています。
※ 現在完売。再入荷の予定はありません。

品種 ユリノキ属 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.45g / cm3
強度 やわらかめ
色調 辺材は灰白色、心材は黄緑色(辺心材の区別は明瞭)
心材は光にさらされると灰褐色に変化し、紫色・緑色・黒色などの縞をもつ
産地 北米東部
主な用途 内装材・家具・玩具・楽器など

エルム

エルム

エルムとは


エルムは、ニレ科ニレ属の落葉広葉樹。北半球に広く生息する広葉樹の総称でもあり、日本名では楡(ニレ)の木のこと。その種類は数百にも及ぶといわれています。

家具材として有名なのはヨーロピアンエルムで、チェアなどアンティーク家具の材料としても名前を聞いたことがあるかもしれません。

頑丈で粘りのあるエルムは、高温で蒸して曲線を作り上げるのに適していたため、イギリスの伝統的な曲木技術を活かしたウィンザーチェアをはじめ、多くの椅子や家具材料として使われてきました。

その丈夫な性質により、馬車の車輪に採用されていた歴史もあります。

エルム

エルムの種類の多さ


エルムはヨーロッパだけでなく、北米全域にも生育しています。アメリカンエルムだけでも150種類以上あるといわれ、葉や果実によって分類されます。グレーエルム、レッドエルムなどがあり、ニレやケヤキの代用として最近出回っている材でもあります。

また、同じエルム属の木材でも産地や品種によって表情もさまざま。

アメリカンエルムはヨーロピアンエルムとは色調が少し異なり、辺心材の境界は明瞭で、辺材は黄白色、心材は灰色を帯びた淡褐色。木目はヨーロピアンエルム同様に明瞭で美しいのが特徴です。

エルム古材のスタンドミラー

温かく家庭的な雰囲気のエルム


エルムの木肌は滑らかで、接着性にも優れているためデザイン性のある家具の作成に適している一方、年月が経つと歪みが出る場合があるため、天板など大きな面には向かない木材といえます。

乾燥を十分に行うなど、品質の安定性確保には工夫がされています。

経年変化を経て、味のある茶褐色に変化したヴィンテージのものを目にすることも多いですが、エルムの色味は優しい黄褐色で、波打つような木目が特徴。

古くから庶民の実用的な家具として使われてきたこともあり、暖色のブラウンとナチュラルな木目は、あたたかくどこか家庭的な雰囲気を醸し出します。


エルム材の特徴


  • エルム材は数百種類にも及ぶ
  • 頑丈で粘りが強く曲げ加工に適している
  • ヨーロピアンエルムはアンティーク家具で有名
  • 淡い黄褐色であたたかな雰囲気
  • 経年変化により味わい深い茶褐色に変化する
  • 波打つようなはっきりとした木目
  • ネジの保持や接着性に優れている
  • 年月を経ると亀裂や波うちが出ることがある
  • 耐朽性は高くないため、主に屋内用途に使われる

エルム古材 ヴィンテージスタイル スタンドミラー 60 × 160

エルムの古材を贅沢に使ってアンティークの額縁のようなフレーミングをしたスタンドミラー。趣のあるヴィンテージ感と、ナチュラルな雰囲気の佇まいが魅力です。

エルム古材 ヴィンテージスタイル スタンドミラー 60 × 160

長い年月を経たエルム古材は、深い味わい。3cm の厚みがあるフレームは、重厚感と高級感、そしてしっかりとした安定感があります。

品種 ニレ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.50~0.58g / cm3
強度 やややわらかめ
色調 辺材は黄白色、心材は淡い黄褐色(ヨーロピアンエルム)
辺材は黄白色、心材は灰色を帯びた淡褐色(アメリカンエルム)
※産地や品種により褐色濃度や木目の現れ方が異なる
産地 ヨーロッパ、北米
主な用途 イスなどの家具、建築材、フローリング、合板材など

マホガニー

 マホガニー

マホガニーとは


マホガニーは、センダン科マホガニー属の常緑広葉樹。森林に生育しているマホガニーは樹高45m程度にまで成長します。

「黄金色」という意味をもつマホガニーは、ウォルナット、チークと並び「世界三大銘木」と称されている、高級木材のひとつ。

植民地時代の中米地域で発見されたことから、家具材としての歴史が始まります。光沢のある華やかな雰囲気が富裕層に好まれ、18世紀初頭からは不作に陥ったウォルナットに代わる家具材として急速に広まり、ヨーロッパで莫大な人気を誇りました。

マホガニーギター

美しさと実用性を兼ね備えた銘木


マホガニーは、硬く頑丈である一方、軽くて加工がしやすい。また、乾燥による狂いも少なく、耐朽性があって腐りにくいなど、見た目の美しさもさることながら木材としても優秀な性質をもちます。

そのため、繊細なデザインや彫刻を施したチェアやテーブル、キャビネットをはじめ船室の内装まで、装飾家具が次々と生み出されていきました。また、身近なものでいうとギターのネック部分にも使用されています。

マホガニースツール

美しい色相と縞模様


マホガニーの特徴は、赤みを帯びた美しい色合いと「リボン杢」と呼ばれる縞模様です。柾目に挽いた部分に一定の周期で現れるこの縞模様は、光の反射によって浮き出るマホガニー特有の木目で、1本1本が光を受けて輝いたり陰ったりと、豊かな表情を見せます。

木の繊維自体にも光沢がありそのままでも艶やかさのあるマホガニーですが、塗装剤との相性もよく、表面は美しい仕上りを見せます。

また、年月が経つと深みのある金褐色へと変化し、更に高級感のある美しい表情を見せるので、経年変化を存分に味わえる樹木でもあります。

マホガニーアンティーク家具

高級材として求められるマホガニー


しかし人気のあまり、過剰伐採によって“純正のマホガニー”はほぼ絶滅してしまうことに。

現在は過度な伐採が問題視され、かつて高級木材として利用された「キューバン・マホガニー」は輸出を禁止、「ホンジュラス・マホガニー」はワシントン条約で伐採が禁止されています。

そのため“純正のマホガニー”は、アンティーク家具以外で手に入れることはできません。

それでもマホガニーの美しさを求める声は多く、現在はアフリカンマホガニーをはじめ、アフリカ・東南アジアなどで栽培した同種の木材が流通しています。

硬さや肌目の滑らかさはやや劣っていたり、赤褐色の塗装を施したものもありますが、黄金色の高級感を求めて家具の製作に用いられ続けています。


マホガニー材の特徴


  • 木肌は滑らか。赤みを帯びた高級感のあるブラウン
  • リボン杢と呼ばれる縞の木目があり、光によって表情が変わる
  • 経年変化により深みのある金褐色になり気品が増す
  • 硬めの木材であるが、軽く加工しやすい
  • 耐朽性に優れている
  • アンティーク家具や装飾品のほか、ギターなどの楽器に多く使用されている
  • かつての高級材マホガニーは伐採禁止
  • 現在流通しているマホガニー種は幅広く、一定ではない

Natural - Lovely スツール マホガニー材

マホガニー材は木目の美しさに加えて、深みのある色が特徴。カーブのデザインと木材の存在感で、空間の主役にもなれるスツールです。

Natural - Lovely スツール マホガニー材

自然素材のチークオイルで仕上げた木肌は、使い込むほどに赤褐色が増します。経年変化を愉しみながら、長く愛用したいですね。

品種 センダン科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.65g / cm3
強度 硬め
色調 辺材は黄白色、心材は紅褐色~橙褐色(辺心材の区分は明瞭)
金色の縞が見られる。産地や品種により異なる
産地 中南米、アフリカ、東南アジア
主な用途 キャビネットや椅子などの高級家具、彫刻材、楽器、内装装飾

アカシア

アカシア

アカシアとは


アカシアは、マメ科アカシア属の木の総称で、北米アパラチア山脈が原産ですが、ベトナムをはじめとする東南アジア、アフリカに様々な種類が分布しています。

その名を聞いて蜂蜜が思い浮かぶかもしれませんが、これは「ニセアカシア」という白い花を咲かせる別品種が原料。アカシアは、球状の黄色い花を咲かせることで知られます。

かつては紀元前より家具や工具の材料として用いられてきた歴史もあると言われており、大英博物館に保存されている古代エジプトのファラオの椅子がアカシアで作られているという話が有名です。

アカシア

フローリング材に人気


硬く、曲げ加工や衝撃にも強いアカシア材はアメリカ西部開拓時代から重要な樹木として扱われ、馬車の車輪や建築に使われてきました。

重厚なため加工はやや困難ですが、耐朽性に優れ、腐食や摩擦に強いという性質があります。シロアリに対する抵抗力も強いとされ、現在はフローリング材にも多く利用されています。

湿度による影響を受けにくく安定した品質を保てるのも、家庭のみならず公共施設などの床材として重宝される理由といえるでしょう。

最近はアカシア材の温もりと性質を活かして製作された、プレートやカトラリー、トレーなどのテーブルウェアもよく見かけます。
アカシア

濃淡のあるブラウンカラー


辺材は白っぽく、心材は茶褐色と色の違いがはっきりとしているため、落ち着いたブラウンカラーに白が混じった濃淡のあるカラーが愉しめるのが魅力。

濃淡のコントラストにまっすぐの木目、そして時おり渦を巻くような模様が混じる様子は、世界の銘木であるウォルナットを想起させることも。

高級感を感じさせる風格がありながら、比較的リーズナブルに手に入るのも人気の理由のひとつです。

成長が速く、植林された木が木材として伐採されるまでに10年もかからず安定供給ができるため、手に入りやすい木材として広く愛されています。


アカシア材の特徴


  • 深めの落ち着いた色味
  • 濃いブラウンと白の濃淡がある
  • 直線と曲線の混じった美しい木目
  • 硬く、衝撃や摩擦に強い
  • 耐朽性に優れており腐りにくい
  • 湿度による伸び縮みが少なく品質が安定している
  • 成長が早く、安定供給できる木材
  • 木種は幅広く、材によって差異や特性は大きく異なる

Outdoor Living - Natural アカシア ラウンド ガーデンテーブル

アカシアの天然木の木目や風合いの美しさをそのまま感じることができるよう、オイル塗装で仕上げたテーブルです。

Herringbone Acacia Sideboard

深みと上品さを併せ持つアカシア材に、モダンなデザインが調和したサイドボードはラグジュアリーな雰囲気。

品種 マメ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.69~0.78g / cm3
強度 硬い
色調 辺材は黄白で心材は茶褐色(辺心材の区分は明瞭)
心材部分が少ないが、産地や品種によっても異なる
産地 北米、東南アジアなど
主な用途 フローリング材、家具、テーブルウェア

マンゴー

マンゴーの木

マンゴーとは


マンゴーの木は、東南アジアなどの熱帯地域で栽培されるウルシ科の植物。年間を通して緑の葉をつける常緑高木です。世界に数千の種類があるといわれ、樹高は10~20m、高いものでは40mにまで達します。

果実であるマンゴーのイメージが強いので、マンゴーの木材を家具に用いることを意外に思うかもしれませんが、最近はマンゴー材のラフな肌目に合った家具が人気。注目されている木材のひとつです。

マンゴー

日本でもトロピカルフルーツとして愛されているマンゴーですが、古くはインド東部やマレー半島で約4000年以上前から栽培が行われていたといわれています。仏教ではマンゴーは「聖なる樹」、ヒンズー教では万物を支配する神「プラジャパテイ」の化身とされるなど、宗教とも深い関係がある木です。

現在では500種類以上の品種が果樹として栽培。インド、メキシコ、フィリピン、タイ、オーストラリア、台湾が主な生産国で、日本では沖縄県、宮崎県、鹿児島県、和歌山県、熊本県で主に栽培されています。

マンゴー材の木目

ラフな木肌とユニークな木目


フルーツ栽培の傍らで木材としても利用されるマンゴー材は、やや粗い肌目と、ライトブラウンの中に茶褐色、赤褐色が混じったような不規則な木目が特徴。

硬めの木材ですが、加工がしやすく、きちんと磨き上げると滑らかで綺麗な木目の仕上がりになることから、家具や器などにも利用されています。

また、楽器のウクレレにも使われており、マンゴー材をつかうとまろやかな音色になるといわれています。

ラフな木肌は古材風の家具にも適しており、デザイン性を重視したヴィンテージ調、インダストリアルな雰囲気の家具づくりにも重宝される木材です。


マンゴー材の特徴


  • やや粗い肌目とラフな木肌
  • 木目は不規則
  • やや硬めの木材であるが、加工はしやすい
  • 経年変化により味わい深い茶褐色に変化する
  • 耐朽性は弱め
  • 辺材は白っぽく、心材は褐色で異なった表情になる
  • ヴィンテージ調の家具製作に利用されることも多い

アカシア材 × マンゴー材 ヴィンテージスタイル キャビネット

扉にマンゴー材、サイドにアカシアを使用したバイカラーデザインのキャビネット。ラフな木目が、アイアン素材にしっくりと馴染んでいます。

Simple - Industrial マンゴー無垢材 センターテーブル

無垢のマンゴーウッド天板を使用したローテーブルは、木肌の素材感を十分に感じられるようなヴィンテージ感があります。

品種 ウルシ科 / 広葉樹
気乾比重(参考値) 0.57~0.65g / cm3
強度 硬め
色調 辺材は淡白色、心材は赤褐色に濃色の縞を伴う(辺心材の区分は明瞭)
心材部分が少ないが、産地や品種によっても異なる
産地 インドから東南アジアを中心とする熱帯地域
主な用途 造作材、家具材、楽器、テーブルウェアなど